投資初心者のシンママ必見! 知っておきたい投資用語と基礎知識

投資初心者のシンママ必見! 知っておきたい投資用語と基礎知識 投資などお金のこと

先日電車で移動中に、近くにいた女性の会話が聞こえてきました。

ニーサと投資信託はどう違うの?

そのふたつを同列に並べるなんて斬新だなと感じたものの、考えてみれば私も最初は全然わからなかったなと昔のことを思い出しました。その質問をしていた方は「質問する」「知ろうとする」という行動をしただけでも一歩踏み出したのだなと応援したい気持ちになりました。

投資というものはハードルが高いように感じる方もいらっしゃると思います。限られた時間や収入の中で、資産運用はリスクが高いと思われることもありますが、正しい知識を持って始めれば、ずっと先の未来で富となってくれるかもしれません。

この記事では、投資に興味がある、あるいは投資を始めたいと考えるシングルマザーのみなさんに、知っておいてほしい投資用語と基礎知識をまとめました。

投資の基本とは?

投資とは、お金を資産として増やすために運用する行為です。例えば、株式、不動産、投資信託など、さまざまな金融商品を購入し、それが将来、増えることを期待して保有します。投資にはリスクもありますが、知識を持って運用すれば、計画的な資産形成が可能です。

よく言われる言葉で「お金に働いてもらう」というものがあります。月に3万円の投資信託の長期投資を始めたばかりの頃はその言葉の意味がわかりませんでしたが、それから10年以上経過した今、シングルマザーとして収入を得る私と一緒に、私の投資信託たちががんばってくれているのを感じています。

投資を始める前に押さえておきたい基礎知識

リスクとリターン

投資の基本原則の一つが「リスクとリターン」です。リスクとは、投資による損失の可能性のことを指し、リターンは得られる利益のことです。一般的に、リスクが大きいほどリターンも大きい可能性がある一方、リスクが小さい投資はリターンも控えめです。

リスク許容度はひとによって異なります。自分はどれくらいまでのリスクに耐えることができるのかを考えてみると良いと思います。具体的にいうと、100万円投資して、それが80万円まで減ったとしてもそのまま持ち続けられるのか、半分に減ったとしても平気なのか、あるいは、99万円になっただけで苦しくなってしまうのか。

「少しでも減ってしまうなら耐えられない!」という場合は、投資ではなく預金のほうが向いているのかもしれませんが、預金だけをしている状態は、「日本円に投資している状態」であることは覚えておいたほうが良いでしょう。100万円はずっとそこにあっても、10年前と今とで価値が変わっていたりしますし、円安になれば外貨との相対では価値が下がっているということです。

分散投資

分散投資」とは、一つの資産や商品にすべてのお金を投資せず、複数の資産に分けて投資することでリスクを減らす方法です。たとえば、株式だけでなく、債券や投資信託に投資を分散することで、ある資産が値下がりしても他の資産でカバーできる可能性があります。

また、例えば個別株であれば、いろいろな業種の株を持つことも分散になりますし、日本株の投資信託だけでなく、外国株の投資信託と組み合わせることも分散といえます。

オルカン(オール・カントリー)が人気なのは、その投資信託を買うだけで、全世界に投資していることになるので、それひとつだけで幅広い分散投資をしているといえるからです。

【参考リンク】
▶︎全世界に投資!初心者でも安心のオルカン(オール・カントリー)とは?

長期投資

長期投資は、時間を味方につけた運用方法です。投資は短期的な市場の変動に影響を受けやすいですが、長期間にわたって保有することで、最終的に利益を得られる可能性が高まります。特に、忙しいシングルマザーにとっては、長期的に運用して少しずつ資産を増やすことが現実的です。

「具体的に何年からが長期投資なのか」と問われると、ばしっと答えられるような数字は決まっていないのですが、一般的には数年〜数十年間投資を続けることを指すことが多いです。

また、優良な投資信託を15年以上保有することで、元本割れのリスクはほぼなくなると言われています。

実際に私の場合は、10年程度ドルコスト平均法で投資をした結果、かなり増えました。コロナの時期にかなり大きなマイナスになったのですが、それでもただ淡々と積立続けたのが功を奏したと言えます。ドルコスト平均法については後述します。

投資を始める際に知っておきたい用語

株式

株式とは、企業の一部を所有する権利を表します。株式を購入すると、その企業が成長し利益を上げた際、配当金や株価の上昇によって利益を得ることができます。しかし、企業の業績が悪化すると、株価が下がり損失を被ることもあります。

そして、もし業績が下がり続けてその企業に価値がなくなってしまった場合は、その株も同様です…。

投資信託

投資信託は、複数の投資家から集めたお金を、プロの運用者が代わりに株式や債券などに投資して運用する金融商品です。これにより、少額からでも分散投資が可能となりますので、初心者や時間のないシンママにも向いています。手数料はかかりますが、専門家に任せる安心感があります。

私もシングルマザーとして3人の子供をもって会社員として働いていますが、基本時間が足りません。なので、投資信託を自動購入で設定しておいて、毎月自動的に買い足していくのが基本スタイルです。

債券

債券とは、政府や企業が資金調達のために発行する借金の証書です。一定の利率で利息を受け取ることができ、株式よりもリスクが低いとされます。リスクを抑えながら安定的に資産を運用したい方に向いています。

一般的に、株式投資よりも債権投資のほうがローリスクローリターンと言われています。若いうちはどんどん働いて余剰資金を株に投資して増やし、引退年齢になったら債権の割合を増やして、景気が悪くなったときにもリスクを低く抑えられるようにする、というのが昔から聞く投資スタイルです。

ですが、現在では人生100年時代と言われていますし、定年後に再雇用やアルバイトなどで働く方も多いので、年齢で投資商品の選び方が変わるというよりも、資金の大きさや健康状態なども考えて調整していくほうが良いかもしれません。

NISA(ニーサ)

NISA(少額投資非課税制度)は、投資で得た利益に対して税金がかからないお得な制度です。年間の投資限度額はありますが、利益に対して通常約20%かかる税金が免除されるため、資産運用を始める際に非常に役立ちます。特に、長期投資の場合は、コストを抑えた運用が可能となります。

NISAは2014年から始まりました。その後、「つみたてNISA」などの商品が出て、最初からあるNISAと区別するために、2014からあるほうは「一般NISA」などと呼ばれるようになりました。

未成年の方向けの「ジュニアNISA」という商品も出ましたが、こちらは2023年で制度としてはなくなりました。

2024年から始まった「新NISA」には、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」がありますが、「成長投資枠」が「一般NISA」の後継で、「つみたて投資枠」が「つみたてNISA」の後継のような位置付けです。新NISAになって、期間が無期限になったり、金額が大きくなったりと、より投資メリットが拡大されました。

【関連リンク】
▶︎ひとり親・シンママも安心!新NISAの投資信託を自分で始める基礎知識

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法は、定期的に同じ金額を投資することで、市場の価格変動の影響を抑えられる投資方法です。たとえば、毎月決まった額を株式や投資信託に投資することで、価格が高い時には少なく買い、安い時には多く買うことになり、結果的に平均購入価格を下げることができます。この方法は、長期的に資産を積み立てることでリスクを減らしながら、利益も増やせる可能性が高く、忙しいシングルマザーに向いているのではないかと思います。

具体的には、証券会社の口座に資金を入れたら、投資信託の商品を選んで、積立買付の設定をすれば完了です。あとは設定した頻度と金額で、たんたんと積み立てられていきます。

【関連リンク】
▶︎シンママの私でもできた!ドルコスト平均法で長期積立インデックス投資

シングルマザーが投資を始める際の注意点

無理のない範囲で投資する

投資を始める際は、生活費や緊急資金(生活防衛資金といわれます)を確保したうえで、無理のない範囲で資金を投じることが大切です。特に、シングルマザーの方は家計管理が重要ですので、毎月の収支を見直し、余裕のある資金を使って投資するようにしましょう。

【関連リンク】
▶︎全力で投資に入金! 生活防衛資金はいらないという人の考え方と危険な罠

情報を鵜呑みにしない

インターネットやSNSでは、投資に関する情報があふれていますが、すべてを鵜呑みにするのは危険です。しっかりと信頼できる情報源から学び、自分の判断で行動することが大切です。特に、短期間で大きな利益を得ようとする投資はリスクが高いため、避けるのが無難です。

良さそうな情報を見かけてもすぐに判断せず、自分で再度調べなおし、いろいろな意見を確認してから判断するようにする癖をつけておくと良いかと思います。

長期目線を持つ

短期的な価格変動に惑わされず、長期目線で資産を育てることが大切です。長期投資は時間を味方につけて資産を増やす方法で、シングルマザーが日々の忙しさの中でも焦らず運用できるメリットがあります。

短期的に資産が増えるのは魅力的ですが、そんなに都合の良い投資商品はなかなかありませんし、あったとしたら投資をやっているひとたちはお金持ちばっかりになっているはずです。長期投資で資産を育てていくイメージを持っておくと良いかと思います。

まとめ

投資を始めるには、まず基本的な用語と考え方を理解することが大切です。特にシングルマザーにとっては、限られた時間や収入の中で、無理のない範囲で分散投資や長期投資を活用することで、リスクを抑えながら将来的な資産形成を目指すと良いのではないかと思います。

この記事で紹介した用語や基礎知識をもとに、少しずつ投資に慣れていき、自分に合った投資スタイルを見つけてください。そして、焦らず一歩ずつ、しっかりとした資産形成を目指していきたいですね。

You cannot copy content of this page