生活防衛資金って何? 3年以内に使うお金を投資に回してはいけない理由

生活防衛資金って何? 3年以内に使うお金を投資に回してはいけない理由 投資などお金のこと

シンママ(シングルマザー)にとって、家計管理は非常に重要。特に、教育費や生活費、将来のための貯蓄や老後資金など、確実に必要になるお金の管理には慎重さが求められます。

新NISAが始まり、投資で資産が増えるならぜひ投資したい!と思うものの、余剰資金が十分にない場合に、子供の教育資金を投資して、必要になったら現金に戻せば良いじゃない、と考える方もいます。

ここでは、生活防衛資金の説明と併せて、子供の教育費など数年以内に使う予定のあるお金を投資に使ってはいけない理由について整理していきたいと思います。

生活防衛資金って何? 投資に回すのは余剰資金のみ

生活防衛資金とは、予期せぬ災害や緊急事態などで収入が途絶えた場合でも、一定期間生活を維持するために確保しておくお金のことです。例えば、あなたが突然事故に巻き込まれてしばらく働くことができなくなった場合に、子供たちの生活を守るための資金と考えるとわかりやすいかもしれません。

一般的には、生活費の3か月から6か月分が目安とされます。このお金は、すぐに引き出せるように、普通預金や定期預金などの安全な場所に保管しておくことが推奨されます。

母子家庭やひとり親家庭の場合、住んでいる場所によって家賃が大きく変わりますし、子供の人数によっても生活にかかる金額は変わります。家計を振り返って、その6ヶ月分の金額を出してみると良いと思います。

生活防衛資金は、投資や資産運用に回すお金とは別にしておくべきで、まずこの資金を確保してから、余裕がある場合に(余剰資金で)投資を始めるのが安全です。

お金は全部投資して必要になったら現金化?

正直、投資についての勉強を始め、優良な投資信託であれば長期的に見て年率5%程度での運用が可能と知ったときに、それなら全財産を投資して増やせば良いじゃない、と思いました。

お金が有り余っているわけじゃないのだから、増やせるところには全力で投資して少しでも増やしたいという欲から出て思いでした。

投資信託はいつでも売却することができますので、手続きで数日かかるといっても、必要になってから現金化することは可能です。

ですが、投資は、利益を得るチャンスがある一方で、元本割れのリスクを伴っていることを忘れてはいけませんお金をすべて投資に回して必要なときに現金化という考え方だと、たまたま現金が必要になったタイミングで市場が大暴落していた場合、損失を確定することになり、資産が大きくマイナスになります。

そんな状態を避けるために、目安として、直近3年以内に使う予定のあるお金は投資に使ってはいけないと言われています。

どうして長期投資? 複利効果で資産を増やす

長期投資にはリスクを抑えながら着実に資産を増やす効果があるため、特に初心者や安定した資産運用を目指す人に向いています。

もちろん世の中にはデイトレードのような超短期投資で大金を稼ぐ人もたくさんいます。そこを目指すのであればそのための勉強をするという道を選ぶのも間違ってはいないと思います。(私はやりませんが。)

投資結果を安定してプラスにするためには最低でも15年以上の長期投資が必要というのは、過去の経済の成長などを含めた統計結果からわかっていることです。投資は通常上り下がりを繰り返すので、短期の場合はマイナスになることもあります。

長期投資の最大のメリットは、複利効果を活かせることです。複利とは、投資の利益がさらに次の利益を生み出す効果のことです。たとえば、100万円を5%の利回りで運用した場合、1年目の利益は5万円ですが、2年目は105万円に5%の利回りがかかり、5万2500円の利益になります。このように、元本だけでなく、得た利益にもさらに利益が上乗せされていくため、時間が長ければ長いほど資産が増えやすくなります

数年以内に使うお金を投資に回してしまうと、投資の最大のメリットである時間をかけて増やす複利効果を十分に活かすことができません。

まとめ

長期投資は、リスクを抑えながら着実に資産を増やす方法です。短期の市場変動に惑わされず、時間をかけて資産を育てることで、複利の力を活かしながら資産形成を行うことができます。

また、リスク分散ができることと、新NISAや確定拠出年金などの税制優遇もあるため、特に初心者や安定した資産運用を目指す人にとっては、非常に有効な方法です。

子供たちの成長を見守りながら、数年先までに必要な資金の目安を整理し、まず全力で生活防衛資金を確保した上で、投資は余剰資金で行うようにしたいと思っています。

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