子育てをしながら、日々の生活を支える役割を担う中で、体調を崩すことは誰にでも起こり得ることです。特に、シンママ(シングルマザー)としての生活は多忙で、自分の心身の健康を後回しにしてしまうこともあるのではないでしょうか。
シングルマザーを対象に行われたアンケートで、「大変と感じること」の第3位が「自分の健康」とのこと。家事や育児だけでなく仕事をして家計を支えながらの生活でも、自分を大切にしてケアしていくことを忘れないようにしたいですね。
この記事では、シングルマザーが体調不良に直面した際の対処法や、受けられる支援やサービス、健康と子育ての両立を考えるためのヒントを探ります。
ひとり親が体調不良の際に頼れる支援やサービス
シングルマザーやひとり親が体調不良のときに頼れる支援やサービスについて以下にまとめました。
地域の子育て支援センター
地域の子育て支援センターでは、保育や一時預かり、育児相談などを行なっています。体調が優れないときに子どもを一時的に預けることができるので、安心して休むことができます。
就学前のお子さんがいる場合 保育園の一時保育
私は子供が小さいときに体調が悪くなった際には、近所の保育園の一時保育をお願いしました。ある日突然お願いするというのはできないので、体調が良い元気なときに一時保育を実施しているかやお願いするときの手続きなどについて確認しておくと良いでしょう。
体調不良ではないけど気分が晴れないときなどに、少しだけ子供を預けて気分転換してみることで、自分をケアする時間をもちながら、子供にも一時保育の練習をしてもらうと良いかもしれません。
ファミリーサポートセンター
地域のボランティアが育児を手伝ってくれるサービスです。必要なときに、家事や育児をサポートしてもらうことができます。
会員登録が必要な場合がありますので、事前に確認して、必要に応じて手続をしておくと良いと思います。利用料金は比較的リーズナブルなことが多いと思います。
地域包括支援センター
高齢者の健康や生活全般に関する相談を受け付けている総合相談窓口で、保健師や社会福祉士、主任ケアマネジャーなどが在籍しています。
ひとり親やシングルマザー向けの相談窓口が設けられている場合もあるので、市区町村の窓口で相談してみると良いかと思います。生活全般のサポートや、必要なサービスの紹介も受けられるようです。
家事代行サービス
地域に根ざしたものや、インターネットで手伝ってくれる方をさがせるサービスなどもあり、家事を変わりにやってくれるものです。
内容は、サポートしてくれる方や利用するシステムによって違うと思いますが、食事をつくったりそうじをしたりの家事や、子供を遊びに連れ出してもらったり、買い物に行ってもらうこともできます。
私のママ友さんは、自分の時間をつくるために、ときどき家事代行をお願いしているという方もいました。
体調不良で働けなくなってしまった場合のケア
体調不良が長引いて仕事を続けることが難しくなってしまった場合、会社員や公務員であれば、加入している健康保険から傷病手当金が支給されますが、支給額は給料の約3分の2とのこと。そこから社会保険料も支払う必要があるそうなので、収入が減ってしまうことは否めません。 また、前年に収入がある場合は住民税は納めることになります。
動けなくなってしまうほど悪化する前から、ケアしておけると良いですね。無理をせず、自分一人で抱え込まないで、必要なサポートに積極的に問い合わせをしてみてください。
自分をケアするために知っておきたい体調不良の原因
シングルマザーの場合はどうしても、仕事、家事、育児をひとりでこなすことになり、ストレスや疲労が蓄積しやすい状況にあるということを自覚しておくと良いと思います。少し体調が変だなと思ったら、忙しくてもできるだけ休みをとって自分の体の様子を見てあげてください。
以下のような要因が体調不良を引き起こすことがありますので、これらにも注意を払っておくと良いと思います。
- ストレス
経済的な不安や育児の負担が心身に影響を及ぼします。疲れない工夫、悩まない工夫を積極的にしていけると良いと思います。 - 睡眠不足
子どもが小さいうちは、夜泣きや早朝起きで十分な睡眠が取れないことが多いですし、ママとしてやらなくてはいけないことがたくさんあって、睡眠を削ることになってしまう気持ちはよくわかります。 - 栄養バランスの偏り
忙しい日常の中で、自分の食事が簡易的になり、栄養が不足しがちです。子供のためにつくるときはバランスを考えるけど、自分だけのときはなんでも良いというママはたくさんいます。自分を大切にして、時には自分へのごほうびもあげてください。
まとめ
体調が悪くなると、日常生活や子育てに支障をきたすだけでなく、気持ちにも影響を与えます。このような状況を避けるためには、早めの対処と心のケアも必要になります。
ママが体調不良だと、その状態を隠そうとしても子供たちは敏感に察知しますし、ネガティブなかたちで影響を受けてしまって子供たちも調子を崩してしまったりします。
無理をしなくてはいけない状況が多いことは承知していますが、シンママ家庭やひとり親の家庭では、まずは親の健康が資本です。自分へのケアを怠らずに、子供たちとの日々を笑顔で過ごしていただきたいと思います。