eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）って何？
まず、「eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）」は、アメリカの大企業500社に投資できるインデックスファンドです。「S&P500」というのは、アメリカの主要な株価指数の一つで、AppleやGoogle、Amazonなど世界的に有名な企業が含まれています。
このファンドの特徴は、アメリカの経済成長をそのままキャッチできるということ。アメリカは世界最大の経済大国で、技術革新や消費の強さが魅力です。S&P500に投資することで、その成長の恩恵を受けることができます。
そして「eMAXIS Slim」というのは、低コストで運用できるファンドシリーズです。投資信託を運用するためには手数料がかかりますが、このシリーズはコストがかなり抑えられているため、投資のリターンを最大化しやすいというメリットがあります。
オルカンとS&P500の違いって？
次に、よく聞く「オルカン」（正式には「eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー）」）と「eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）」の違いについて説明しますね。
オルカンは、「全世界」の株式に投資できるファンドです。つまり、アメリカだけでなく、日本やヨーロッパ、新興国も含めて、世界中の企業に幅広く投資します。これに対して、S&P500はアメリカの企業にだけ投資します。
- オルカン：全世界に分散投資、リスク分散が効きやすい。
- S&P500：アメリカのトップ企業に集中投資、アメリカ経済の成長に期待。
リターン率に期待するならS&P500？
アメリカは世界最大の経済大国で、テクノロジーや金融、ヘルスケアなど、世界をリードする企業が数多く存在します。これらの企業は常に成長を続けており、過去の実績でも他の国や地域を上回る成長率を見せています。その経済成長をそのまま反映させた投資信託が「eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）」です。
「eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）」は過去のリターン率の高さも魅力です。長期的に見ても高いリターンを出してきた実績があります。平均リターンはオルカンよりもS&P500のほうが上回っています。さらに、他の市場（例えば日本やヨーロッパ）と比べても、高い成長率となっています。
「米国株式（S&P500）」を選ぶことのリスク
もちろん、S&P500にもデメリットがあります。オルカンに比べて、リスクが高くなる可能性があることも理解しておきましょう。
- リスクが集中している
S&P500はアメリカの企業に集中投資しているため、もしアメリカの経済が低迷した場合、その影響をもろに受けてしまいます。一方、オルカンは全世界に分散投資するため、他の地域の成長がアメリカの低迷をカバーする可能性があります。 - 新興国の成長が取り込めない
アメリカは確かに強い経済大国ですが、新興国の成長もこれから期待されます。そういう意味でいうと、S&P500よりもオルカンに投資するほうが、アメリカ以外の国の成長も取り込むことができ、より幅広くリスクを分散させることができるといえます。リスクとリターンを考えて投資信託を検討する必要があります。
まとめ
eMAXIS Slim 米国株式（S&P500）は、世界経済をリードするアメリカの成長を今後も信じて投資したいひとにぴったりのインデックスファンドです。
オルカンとの違いを理解し、自分に合った投資スタイルを選びましょう。投資信託なら気軽に少額から始められるので、まずは少しずつ資産形成をスタートしてみてください。
