「投資を始めたいけど、よくわからないから怖い」
「どのくらいのリターンが期待できるか分からない」
投資経験のない初心者の方の場合、そんな悩みを持っている方は多いでしょう。そんなときに役立つのが投資シミュレーションです。
シミュレーションを活用することで、実際の運用を開始する前に、自分の資産がどのように増減するかを試算でき、投資の不安を軽減できます。
この記事では、投資シミュレーションの活用方法、具体的なツール、そしてシミュレーションを行う際の注意点についてまとめます。
投資の際の重要な指針 資産シミュレーションとは?
投資シミュレーションや資産シミュレーションと呼ばれるものは、様々な金融商品の投資結果を予測するために使用されるツールやソフトウェアです。
新NISAを想定して考えると、オール・カントリーやS&P500などの投資信託を購入している方が多くいらっしゃると思いますが、それらを購入した場合の10年後20年後の資産の変化をシミュレーションすることで、将来を見据えた投資計画が立てるために役立ちます。
シミュレーションを使うことで、どのくらいの元本を投資し、どのくらいの期間で、どの程度のリターンを期待できるのか、リスクとリターンのバランスを確認できます。
なぜシミュレーションが重要なのか?
シミュレーションを行うことで、リスクの可視化が可能になります。また想定リターンもわかりやすくなりますので、私はモチベーションが落ちたときにも試算に使っています。
例えば、一定のリターンを得たい場合に、リスク(値動きの幅)がどれほど大きくなるのか、またどの程度の資金を投資する必要があるのかを理解できるため、投資戦略を立てやすくなります。
投資を始める前にあらかじめ結果を予測できることで、自分の預金額や収入をもとに、現実的で無理のない投資計画が立てることができます。特に初心者は、実際に資金を動かす前に、いくつかのシミュレーションを行うことが重要です。
ただし、2023年あたりの投資は、円安が進んだ時期であったり、上昇した株も多かったので、そのような都合の良い伸び方が当たり前だと思わないようにすることは大切なポイントです。
市場は時に、何年も停滞することがあったり、下落が続くこともありますので、それらを加味した上で、初心者は長期投資を前提に考えるのが良いのではないでしょうか。
都合良く資産が増えることを前提に考えて、シミュレーションの際にもリスクをあまり考慮しないままで進むと、実際の相場の変動を目の当たりにしたときに大きなショックを受ける場合もあります。
投資シミュレーションの種類とツール
投資シミュレーションは、金融商品や目的によって異なるアプローチを取ります。今回は長期的に投資信託を購入することを想定してみます。以下は主なシミュレーション方法とツールの紹介です。
金融庁 つみたてシミュレーター
つみたてワニーサがかわいい、金融庁の資産シミュレーションツールです。基本的な機能だけなので、簡単に使うことができます。
- 将来いくらになる? 毎月の積み立て額と想定年率、期間を入力して将来の試算額を算出。
- 毎月いくら積み立てる? 目標金額と想定年率、期間を入れることで毎月の積立額を算出。
- 何年間積み立てる? 目標額と想定年率、期間を入れることでどれくらいの期間が必要か算出。
三菱UFJアセットマネジメントのシミュレーター
上の「つみたてシミュレーター」の機能に加え、「初期投資」や「想定リスク」を設定することができるので、個人的によく」使うシミュレーターです。
私の場合は、投資に対するモチベーションアップのためにシミュレーションを行うことが多いので、想定リスクは低めに設定したりもするのですが、この画面をみると「リスクがあることを改めて思い出す」良いきっかけになります。
また、実際に投資についてシミュレーションする際に、以前から続けている投資に、さらに投資商品を上乗せする試算がしたかったりします。「初期投資」の設定ができることで、実際の自分の現状に近い数字で試算できるのはイメージしやすくてありがたいなと思います。