信用取引を使わない3つの理由|NISAで資産を守るために知っておくべきこと

信用取引を使わない3つの理由|NISAで資産を守るために知っておくべきこと 投資などお金のこと

NISAを活用して長期的な資産形成を目指している方にとって、リスク管理は非常に重要です。

投資には、投資信託を使った長期投資以外にも、個別株投資や、不動産取引債券などもあり、証券会社に口座をつくると比較的簡単にできてしまうものとして、信用取引などもあります。

信用取引は慎重に考えるべき投資手法です。今回は、NISAで長期投資を行う人が信用取引を避けるべき理由について、まとめてみたいと思います。

信用取引とは?

まず、信用取引について簡単に説明します。

信用取引とは、単純にいうと、証券会社からお金や株式を借りて行う取引のことです。自分の資金以上の取引ができるため、利益が出た時には大きなリターンが期待できます。

いわゆる、レバレッジをきかせた投資です。簡単に言うと、「手持ちのお金以上に大きなお金を動かすことができる」という感じです。

レバレッジをかけた取引では、証券会社などから借りたお金で投資をしている状態です。以下のような仕組みです。

  • 自分の資金:10万円
  • レバレッジ:10倍
  • 実際に投資できる額:100万円(自分のお金10万円 + 借りた90万円

投資で8%の利益が出た場合、自分の資金10万円だけだったときには8000円しかプラスになりませんが、レバレッジが10倍になるような信用取引をした場合は、元手100万円の8%なので、8万円の利益が出せます。

(実体験に基づいた)信用取引をおすすめしない理由

私が信用取引をおすすめしない理由は以下の3つです。

ハイリスク・ハイリターンではあるが、リスクが大きすぎる

信用取引で、大きな利益が得られる可能性がありますが、その反面損失が出た場合も同じように大きくなるため、リスクも高い投資といえます。

早く成果を出したいという場合に、信用取引をするという方も実際にいますが、ハイリスク・ハイリターンな投資手法のため、長期投資で資産を増やしていこうという場合におすすめはできません。

実際に私は、若いときに信用取引をすすめられてやってみたことがあります。確かに利益が出るときも大きかったですが、小さい暴落があったときにいっきに大きな損失になりました…。

そのときに、もう一生信用取引はしないと決めました。

そして、そのときに生まれたマイナスは、数年間の時間をかけたインデックス投資でいつの間にかなくなっていたこともあり、今後は基本は投資信託をドルコスト平均法で買い続けようと決めたのでした…。

相場をチェックしていないと落ち着かないので精神的な負担になる

個人の感覚もあるかもしれませんが、基本的に借金をしているのと同じような状態ですので、どうも私は苦手な感じがしていました。

また、レバレッジをかけた取引はリスクが高く、相場の動きに敏感になりやすいため、日々証券会社のWebサイトにログインして、相場をチェックしないと落ち着かないようになり、精神的な負担が大きかったです。

それに比べると、長期を前提としたインデックス投資は、ほったらかしで時間とお金に働いてもらえるので、忙しい日々の中でも、気にせずに落ち着いて過ごすことができます。

さらに大きな借金を背負うことになる可能性もある

レバレッジを使った取引で大きな損失が出ると、自分の資金以上の損失を負うことがあり、最悪の場合、借金を背負うことにもつながります。

株価が思惑と逆に動くと、損失が一気に拡大し、場合によっては元本以上の損失を負う可能性もあります。

平均的に、ひとは損切りがなかなできないものです。利益が出たときには早めにそれを確定させようとするのに、マイナスが出たときには、売却して終わりにするということができないのです。

これは、損失回避行動の代表的な事例で、失敗をしていても、そのまま保有を続ければ、いつかは状況が変わって損が解消する、つまり痛みがなくなると考えてしまう状態のこと。

この真理状態は誰にでもある一般的なものですので、信用取引を行なって、この状態に陥った場合は、損失は思った以上にふくらんで、取り返しがつかなくなる可能性もあります。

まとめ

レバレッジは、上手に使えば少ない資金で大きな利益を狙うことができる魅力的な投資手法ですが、その分リスクも非常に大きくなります。

特に投資初心者や、長期的な資産形成を目指している方、さらにいうと、シングルマザーやひとり親の方が行うにはリスクが高すぎると思います。

私は個人的にはもう一生やることはありませが、投資は個人の判断と責任において行われるので、もしみなさんがレバレッジを使った投資を行う際は、しっかりとしたリスク管理を行い、無理のない範囲で活用することが大切なのではないかと思います。

長期投資で着実に資産を形成することを考えるときに、信用取引のようなレバレッジをきかせた投資は向きません。

NISA制度を活かして資産を守っていくために必要なことは、余計な欲に負けないことだと思います。

長期的な視野を持ち、時間を味方にすることで、複利効果によって資産を着実に増やしていくことができます。信用取引のような短期的なリスクを取ることなく、堅実な投資で将来の資産を築いていきたいと思います。

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