新NISAで老後資金を作る!5年で1800万円を目指すプラン

新NISAで老後資金を作る!5年で1800万円を目指すプラン 投資などお金のこと

老後資金に不安を抱える人は少なくありません。特に、のシンママ(シングルマザー)にとっては、子育てと家計を一人で支える中で、将来の資金を確保することは大きな課題です。

そこで注目したいのが、2024年から導入された新NISA制度です。今回は、新NISAを活用したシンママの老後資金確保について考えてみたいと思います。

【関連リンク】新NISAでの投資の始め方については下の記事に記載していますので、よろしければ参考になさってください。
▶︎ひとり親・シンママも安心!新NISAの投資信託を自分で始める基礎知識

シンママの老後不安解消のために新NISAを活用

シングルマザーが直面する老後の課題は、主に経済的な不安です。家計を一人で支えつつ、子育てや教育資金を捻出しながら老後資金を準備することになりますので、非常に大変なことと自覚してはいます。

2024から始まった新NISAの非課税枠を上手に活用することで、老後の生活に備えた資産形成を現実的に考えていきたいと思います。

新NISAの大きなメリットは、1800万円の非課税枠があることです。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、新NISAでは利益が非課税となります。

20%税金でマイナスされてしまうというのは、例えば100万円プラスになったとしても80万円しか手元に残らないということです。これが新NISA枠で投資をした場合にはマイナスされずに100万円がそのまま手元に入りますので、その分、老後資金を形成するスピードを加速させることができます。

新NISAを最速5年でフル活用するために必要な金額

新NISAでは、最大1800万円の非課税枠を利用することが可能ですが、年間の上限額は360万円ですので、1800万円埋めるためには最短でも5年かかります。

成長投資枠(年の上限240万円)は個別株の購入なども可能ですが、できるだけ安全に、着実な道を選ぶのであれば、私なら投資信託をドルコスト平均法で積み立てていく方法を選びます。

ドルコスト平均法にそって定額で積み立てていくと考えると、月に30万円ずつ投資信託を購入していくことで、年間360万円になり、最速5年で1800万円の枠を埋めることになります。

現実的なペースはどれくらい?毎月の積立額

それでは、現実的なペースで積み立てを行うとしたら、どれくらいの金額を毎月投資に回せばよいのでしょうか?

仮に、年間5%の利回りが期待できる投資信託を利用すると仮定します。利回り5%を元にしたシミュレーションで、新NISAの満額1800万円をできるだけ早く埋めるためには何ができるでしょうか。

生活防衛資金を除いた余剰資金が360万円以上ある場合、初年度にまず360万円新NISA枠で投資できます。

ドルコスト平均法の安全よりも、早く自分の財産を市場に出すことを優先するのであれば、投資開始のタイミングで成長投資枠240万円を埋めて、つみたて投資枠はボーナス設定を使うことで、すぐに360万円を埋めることができます

余剰資金がある場合に効率的に増やすためにできること

余剰資金が360万円以上ある場合、残りをただ貯金しておくという方法もありますが、投資信託の成長にかけるのであれば、残りの資金は特定口座(新NISAではなく、利益に対して課税される口座)で投資を行います。

そして、翌年に新NISAが使えるようになったタイミングで、特定口座で購入していた投資信託をいったん売却し、売却した分を新NISA枠で購入しなおすという方法があります。

通常、投資商品は上がり下がりを繰り返すものですが、仮に着実に年5%ずつ上昇するとしたら、下のような試算が成り立ちます。
余剰資金が500万円あり、購入した投資信託が年5%ずつ成長した場合です。

500万円のうち、360万円を使い、年始に新NISAで投資信託を購入。
1年後にこの360万円は 360×1.05で378万円になります。

残っている140万円をただ貯金しておけば140万円のままですが、
こちらも年始に特定口座で同じ投資信託を購入したとすると、
1年後には140万円は 140×1.05で147万円になり、利益7万円のうちの20%が税金になりますので、5.6万円が残り、145.6万円になります。

2年目は、140万円をただ貯金していた場合は、新NISA360万円のうち140万円を埋めるところからのスタートですが、特定口座で増えていた場合は、2年目の新NISA枠を145.6万円からスタートできます。

このように、新NISAが良い制度だからといって新NISAのみで投資するのではなく、通常の口座(一般口座や特定口座)も使って投資していくことで、市場の成長が順調であれば、より早く老後資金を増やすことができます

ただし、上で示した試算は、あくまでも、直線的に投資信託の価値が上がっていった場合であって、実際は上がり下がりを繰り返しながら増えていくものなので、個人的には、毎月同額を積み立てていくドルコスト平均法で投資していくのが安全だと考えます。

まとめ

新NISAを活用して老後資金を作るためには、計画的な積み立てと適切な資産運用が必要です。シンママにとって、1800万円の非課税枠を最大限に活用することは、老後の安心感を高めるための強力な手段となります。毎月の積立額や投資信託の選び方をしっかり考え、無理のない範囲で投資を続けることが大切です。

新NISAの導入を機に、今まで投資をしてこなかった層まで投資を行うようになったのは、市場の活性化という意味でプラスなのだと思います。

これまで投資をしていなかった方は、まず少しずつでも新NISAについて勉強することから始め、老後の不安を減らし、安定した生活を送るための資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。

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