結婚や出産、育児を経て、しばらく家事や育児に専念していた主婦のみなさんも、子供が落ち着いて保育園に通えるようになったタイミングや、小学校入学のタイミングあたりで、「そろそろ社会に戻りたい」「キャリアを再開したい」と思うことがあるのではないでしょうか。
社会復帰には少なからず不安もつきものです。「ブランクがあるけれど大丈夫かな?」や「どんな準備が必要?」といった不安や疑問を抱くのは当たり前だと思います。
そこで今回は、主婦が社会復帰、キャリア復帰を目指す際に今すぐ始めるべき準備について、具体的なステップをお伝えします。スムーズに社会復帰ができるよう少しずつでも準備していけると良いですね。
これまで培ってきた自分の強み・経験を見直す
まず初めにやるべきことは、これまでの自分の経験を整理することです。主婦として過ごしてきた期間でも、育児や家事を通じて身につけたスキルや知識があります。例えば、以下のようなスキルが挙げられます。
- タイムマネジメント能力:育児や家事を効率よくこなすためには、時間の管理をがんばってこられたのではないでしょうか。これはビジネスの場でも役立つスキルです。
- 問題解決力:子育て中にはさまざまなトラブルが起こります。そのたびに冷静に対処する能力が鍛えられていると思います。
- コミュニケーション能力:家族や周囲の人との良好なコミュニケーションを保ち、ときには力を借りながら協力体制をつくっていく能力は、職場でも大いに活かせます!
こうした主婦として培ったスキルや、過去の職歴を組み合わせて「自分にしかできないこと」や「自分の得意分野」を明確にすることはとても重要です。
社会復帰する際にアピールできるところは出していったほうが良いですし、自分はこんなに子育てをがんがってきたんだという自信を持ってほしいと思います!
最新の業界動向やトレンドを把握する
家庭に入り子育てをがんばっている間に、過去に社会に出ていた時と、働く環境や求められるスキルが変わっている可能性があります。特にITやデジタル分野では変化が早いので、最新の業界動向やトレンドをリサーチすると良いと思います。
- 以前所属していた会社の同僚や友人に話を聞く:過去にいた業界への復帰を考える場合など、ずっと働き続けている友人・知人に、需要のあるスキルなどについて話を聞くと良いと思います。
- オンラインセミナーやウェビナーに参加する:興味のある業界の最新情報を知るために、無料のオンラインセミナーを活用しましょう。
- 業界に関連する書籍やブログを読む:すぐに始められる準備として、業界専門書やビジネス書を読んだり、関連ブログをフォローするのも効果的です。
これらを通じて、自分が復帰を考えている業界や職種で必要とされるスキルを知り、そのスキルに磨きをかけることが大切です。
スキルアップを目指す
キャリア復帰に向けての準備として、自分に不足しているスキルを補うことも重要です。ブランクがあると感じる分野に対しては、早めに学習をスタートさせておくのも良いのではないでしょうか。
- 資格取得:もし目指す職種に必要な資格があるなら、それに向けた学習を進めるのがベストです。例えば、事務職であれば「簿記」や「PCスキル」、IT業界であれば「プログラミング」や「デジタルマーケティング」などが役立つことが多いです。
- オンラインコースの受講:最近では、リモートでスキルを学べるプラットフォームが充実しています。CourseraやUdemy、YouTubeの無料講座などを利用して、少しずつスキルアップを図りましょう。
ネットワーク作りを強化する
社会復帰を考えているなら、人とのつながりを広げることも重要です。育児中のママ友ネットワークも重要ですが、どうしても社会との接点が少なくなりがちです。復帰したい業界動向がわかるようなネットワークや、勉強したい分野の情報が得られるようなネットワークの再構築は大切なステップです。
- 旧友や元同僚に連絡を取る:過去に一緒に働いていた人や、昔の友人に連絡して近況を共有することで、思わぬチャンスが訪れることがあります。
- SNSを活用する:LinkedInやTwitterなどのSNSを活用し、自分の興味がある業界の人とつながりましょう。自分のキャリアの意向や準備状況を発信することも、良いアピールとなります。
家族との協力体制を整える
実際問題として、主婦が社会復帰する際に最も重要なのは、家族の協力です。仕事と家庭を両立するために、家事や育児を家族と分担する方法を話し合いましょう。また、お子さんに対して、これからお母さんの時間の使い方がどんなふうに変化するのかについて、少しずつ説明してあげると良いかもしれません。
- 家族のスケジュールを確認:仕事の時間や職場への通勤時間などを考慮し、家族全体のスケジュールを見直す必要があります。特に、子供がいる場合は、保育園や学校の送り迎えなども含めて調整しましょう。
- 家事・育児の分担を明確にする:協力をお願いできる家族がいる場合は、家事の分担や育児のサポート体制をしっかり整えておくことで、無理なく働き続けることができます。
私は、近くに協力をお願いできる親戚などはいないため、時間の使い方のシミュレーションを何度も行いました。子供の通院などイレギュラーなイベントが発生することもあるので、少し余裕をもった計画をしておけると安心なのではないでしょうか。
社会復帰に向けて小さな一歩を踏み出す
社会復帰は大きな決断ですが、無理に急ぐ必要はありません。まずは、小さな一歩を踏み出すことから始めてみましょう。
- パートやアルバイトから始める:フルタイムではなく、最初は短時間勤務から慣れていくことで、自分のペースで復帰を進められます。私がこのパターンです。日々子供のお世話をして過ごしていた日々からすると、たった数時間働くだけでも最初のうちはすごく大変でした。無理のないペースで進ると良いかと思います。
- 在宅ワークや副業も選択肢に:在宅でできる仕事や副業も増えています。家事と仕事のバランスを保ちながら、少しずつ仕事感覚を取り戻すのも良い手段です。実際私も試しましたが、子供が寝たあとだと自分の夜が遅くなったり、昼間だとなかなか思ったようにできなかったりした記憶です。
まとめ
主婦から社会復帰を目指す際、最初の一歩は不安が伴うかもしれません。また、実際に踏み出してみたあとも、想像以上にペースがつかめずに落ち込むことがあるかもしれません。
しっかりとした準備と計画を立てることで、その負担を減らして、スムーズな社会復帰に近づいていけると思います。
主婦としてお母さんとしての経験を含めた自分の強みを活かし、最新のスキルを学びながら、キャリア再開に向けて一歩ずつ進んでいけると良いですね!