「子育てが一段落したら社会復帰したい」と考えている専業主婦の方は多いと思います。
専業主婦からの社会復帰は不安を伴います。働いていた頃の感覚を忘れてしまっていたり、家のこととの両立に不安を感じたりするのは当たり前のことです。
この記事では、主婦からの社会復帰について、私が自分のために調べたときの情報や、私自身が収入をあげていったときに実際に行なった行動などの実例をお伝えしていきたいと思います。
40代で離婚 専業主婦からの社会復帰で年収アップを目指す
40代で離婚が現実的になってきた頃と、働き始めた頃はだいたい同じくらいの時期でした。結婚生活からひとりで自立することと、専業主婦から社会復帰することが重なったと言えます。
大変な時期ではありましたが、必要に応じて友人などにも相談して、できるだけ冷静に判断していくことを心がけました。
ステップ1 アルバイトで社会人としての感覚を思い出す
ネット検索で見つけたアルバイトに応募しました。もともと働いていたときのスキルを少しでも活かせる仕事など、経験のある業務に近いもので探しました。
なんの仕事であっても実務経験があるかどうかは大きなアドバンテージになります。その旨を履歴書に記載することで採用の可能性が上がります。
選んだ仕事は、過去にやったことのあるものと少しだけ違う仕事にしました。その方が、次の転職をするときに記載できる業務経験が増えるからです。
このときの収入 | 時給 1400〜1500円 |
1日あたり働いている時間 | 日に4〜5時間 |
仕事の日数 | 週3日程度 |
年収に換算した場合 | 80〜90万円程度 |
ステップ2 働くことに慣れたら派遣社員になって時給をアップ
アルバイトを半年ほど続けて、働くということに慣れてきたら、派遣会社に登録して派遣社員としての仕事を探しました。アルバイトよりも派遣社員のほうが時給が上がります。
派遣会社に提出する履歴書では、ステップ1の業務でどんなことをしていたのかについて記載を加えました。
専門的な言葉を使わずに、同業ではない方でも仕事内容を理解できるように、一般的な表現に置き換えて伝えるように気をつけました。
このときの収入 | 時給 1800円 |
1日あたり働いている時間 | 日に6時間 |
仕事の日数 | 週3日程度 |
年収に換算した場合 | 150万円程度 |
ステップ3 子供の成長にあわせて働ける時間や日数を増やす
派遣社員として働いて、なんらかの業務で「この人がいないと仕事が回らない」と言う状態までスキルをあげておければ、3年後に正社員登用してもらえる可能性が高いです。
正社員になるのが難しそうであれば途中で別の派遣先にうつることも検討したのですが、流れとして正社員になれそうだったのでそのまま3年働きました。
たまたまこの期間中にコロナが流行り出し、フルリモート勤務になったことで多少残業もできるようになり、結果的に年収アップにつながりました。
また、派遣社員の期間は、過去にやってきた業務経験に加え、近しい業務ではあるけどまた別のことをやらせてもらえるように努力しました。なんにでも興味を持って、多少大変そうや作業や、まったく経験のない業務でも、積極的にやらせてもらいました。
興味のあることや新しく勉強したいことについて自分で調べ、仕事の中でもいろいろなひとにどんどん質問していきました。結果、次の転職の際に履歴書に記載できる項目をさらに増やすことができました。
このときの収入 | 時給 1800円 |
1日あたり働いている時間 | 日に8時間 |
仕事の日数 | 週5日程度 |
年収に換算した場合 | 340万円程度 |
ステップ4 派遣社員として働いていた先で正社員に
派遣社員から正社員になる場合、会社の方針や業績にもよりますが、派遣社員時代の年収と同じくらいの金額を、給与でカバーできる程度の年収を提示してくれることが多いと思います。(派遣社員はボーナスがなかったので、ボーナス分年収が上がるイメージでした。)
業績が低めの時期だったのでボーナスは低かったですが、年収換算すると下記くらいになる給与レベルだったと思います。業績が低かったのと、自分が勉強したいと考えていた業務の部署が縮小傾向だったので、早めの段階から次の転職に向けた準備を始めました。
転職エージェントに登録して話を聞いたり、Linkedinで連絡をくれた方とは積極的に情報交換をして、ヘッドハンティングの会社の方などの知り合いを増やしました。
このときの収入 | 月給 |
1日あたり働いている時間 | 日に8時間+残業 |
仕事の日数 | 週5日フルタイム勤務 |
年収に換算した場合 | 400万円程度 |
ステップ5 正社員から別の会社の正社員への転職
この頃で、社会復帰から5年くらい経過していましたので、転職の検討から実際に決まるまでで半年程度かかり、なかなか大変な時期でした。
いくつものエージェントの方と話をして、いくつかの面接を受けました。スキルや、履歴書に書ける業務経験は増えていたものの、役職についてはいなかったので、この転職が成功した場合は、その会社で定年まで、あるいはある程度長く働くことを想定していました。
エージェントからのアドバイスは素直に受け入れるようにしました。彼らはとにかく転職させようとするので、時には夢を砕くようなこと(「希望している条件が高すぎる」「今はそういった案件はとても少ない」など)も言ってきましたが、妥協せずに転職活動を行いました。
結果的に転職したときの給与は、ステップ4の年収+ボーナス くらいの給与レベルになり、転職先はそれなりにちゃんとボーナスをくれる企業だったので、年収としては100万円程度アップした結果になりました。
このときの収入 | 月給 |
1日あたり働いている時間 | 日に8時間+残業 |
仕事の日数 | 週5日フルタイム勤務 |
年収に換算した場合 | 500万円程度 |
年収アップに成功した基本マインド
専業主婦からアルバイトを始めるときに、自分の中でざっくりとした目標を立てました。
なんの根拠も自信もない状態でしたが、年収1千万円というのが、私が働き始めるときに決めた目標でした。
目標を掲げるなら、実現が難しいくらいのレベルにしなくて意味がないと思いました。結婚から離婚へ、主婦から社会人へ、大きく変わらないといけない時期だったので、大きな目標を持たなかったら前に進めないというのが私の考えでした。
そのため、私はまだまだ年収1千万円に向けて努力を続けることが決まっています。
転職で年収アップに成功した後 今後の目標や展開
現在はステップ5で転職した先で働いています。できればこの会社で定年まで勤めたいと思っていますが、だからとって新しいことを学んでいく手は休めずに行こうと思っています。
昇進したいという気持ちは正直あまりないのですが、年収をさらに上げることは目指していきます。ですが、ひとつの企業の中で、与えられた仕事だけをやっていると、どうしても視野が狭くなっていきます。
その会社でしか通用しない「アンポータブルスキル」にはまったく興味がないのと、他で通用しないような仕事の仕方をしている企業は、これからの時代の中でゆっくりと死んでいくことになるでしょうから、その場合は転職を考えないといけません。
幸い、いろいろな研修や、学習コンテンツなどを社員のために用意してくれている企業なので、それらを活用して学習していくのと合わせて、社外で学べることも探していきたいと思っています。
このblogを始めたのもその一環です。自分が学んできたことや、これから学びたいこと、伸ばしていきたいことについて、調べて整理しておくことで活用しやすくなります。
年をとり、できることが減っていくかもしれません。頭の働きも悪くなっていくでしょうし、体力もなくなっていきます。でもだからといって、上を目指せないわけではありません。
やっていないことについて、できない理由をさがすよりも、とりあえずやってみることを考えると、日々が少し楽しくなってくるかもしれません。
まとめ
40代になり、専業主婦から社会復帰して、少しずつ年収をアップさせていった時期のことをまとめました。比較的順調に年収アップできたかなと思っていますが、もっと効率よく進めている方もたくさんいらっしゃると思います。
今後もネットやSNSを通じて、成功している事例について情報収集したり、勉強していくことを続けていきたいと思っています。
我が家は子供が3人いるので、私が仕事をがんばっている間に、子供がないがしろになっていたり、さみしい思いをさせている部分もあるのではないかと思っています。
子供たちとの対話も忘れず、自分が働くことや年収を上げていきたいのはなんのためなのかについても、常に考えるようにしています。
同じような境遇の方に、少しでもお役に立つ情報や、前向きになれる情報が含まれていることを願っています。
【関連リンク】
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