もともと個別株投資や、旧NISAを活用した投資信託への投資などは行ってきたのですが、分配金が出るタイプの投資信託は購入していないなと思いまして、少し調べてみました。
現在はまだ資産を「増やしていく」ことを考えるフェーズなので、分配金が出ても私の場合は再投資することになります。
それなら分配金がそもそもない商品のほうが良いんじゃない?と考えると、まぁそりゃそうなんですが(笑)、どういうものかよくわかっていないままでいるのはよろしくないので、調べて整理しておこうと思った次第です。
分配金を出してくれる投資信託の中で、信託報酬の安さで注目だなと思ったのが「SBI-SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)」だったので、まずはこの投資信託について自分なりに整理しておきたいと思います。
SBI-SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)の概要
「SBI-SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)」は2024年10月1日から設定された投資信託です。
できて日が浅い投資信託ですが、まず注目されるのが信託報酬の安さです。
オルカンが人気になった理由のひとつが信託報酬の安さで、0.05775%ですが、「SBI-SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)」は信託報酬0.055%と、オルカンを超える安さ!
そして対象も「全世界」ですので、オルカンに通ずるものを感じますよね。構成銘柄は、日・米・欧・新興国を対象とした4つの高配当マザーファンドとのこと。
高配当銘柄を集めたファンドへの投信をする投資信託であり、分配金を出してくれる商品なので、お小遣い代わりに配当金が欲しいけど、個別株はハードルが高いしよくわからない…という方は、購入を検討しても良いのではないでしょうか。
新NISAの成長投資枠の対象商品となっているところも、初心者にとっては安全材料といえるかと思います。
「年4回決算型」ってなに? 決算時にどうなる?
「SBI-SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)」の説明ページを確認しました。
2、5、8、11月の20日が決算日とのことです。つまり、1年のうちに4回、2月・5月・8月・11月に、決算が行われて、投資信託を持っているユーザーに対して分配金が支払われるということです。
年に4回お小遣いがもらえると考えるとなんだかうれしいですよね。(笑)
私の場合は、個別株の配当金はすべて再投資に回していますが、配当金こそ「不労所得」だと考えていますので、配当金とか分配金というのはすごく魅力的に見えてしまいます。
投資信託が成長して、自分の資産が増えていくのを見るのはもちろん幸せなのですが、「不労所得」とは少し印象が違うなと感じてしまうんですよね。
どちらも「お金に働いてもらっている」のは同じなのですが、個人的なイメージとして、配当金とか分配金は「不労所得」として、普段は買わないものを買ったりして使うのが良いような気がしています。
でも現在はそこをぐっと抑えて、少しでも複利効果で資産を大きくするほうに集中したいと考えている状態。なので、老後に資産を取り崩す段階になったときには、まず、配当金や分配金を受け取ることから始めたいなと思っています。
新NISAの成長投資枠で購入する場合の注意点
分配金というのは、個別株でいうところの配当金にあたるものです。配当金同様に分配金にも約20%の税金が課されます。
ですが、新NISA口座で購入した場合には非課税ですので、税金がかからないということになりますが、税金よりも気になる点があります。
それは、分配金の場合は、再投資された際に、NISA口座を使ってしまうという点です。
分配金が出ないタイプの投資信託であれば、その価値が上がったとしても、NISA枠を新たに消費することはありません。
ところが、分配金がある投資信託で、「分配金を再投資する」場合に、再投資にまわした分の分配金が新たにNISA枠を消費してしまいますので、だったら最初から分配金なしにしておいたら良かったじゃないの…ということになります。
まとめ
分配金のある投資信託 私の中での結論
分配金が出るタイプの投資信託を購入するなら、分配金を受け取る設定にしておくほうが良いのだなというのが私の中での結論です。
ただ、分配金でも配当金でも良いのですが、私の場合は、「受け取る」のは収入がなくなってからを想定しています。
働いて収入を得ている間は、資産を成長させるフェーズだと思っていますので、増えた分はすべて再投資に回して、資産を少しでも大きくしていきたい。
そのため、今の段階だと、私の場合は分配金がある投資信託を購入するメリットが少し薄いかなと思っています。
ただし、配当金や分配金は、ある日もらえるお小遣いのような感覚がありますので、そこは「お金」として使っていくよという方には向いていると思いますので、検討してみると良いのではないでしょうか。
参考 関連情報 この機会に確認しておくと良いかも?
そして、関連事項として書いておくと、NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」にしておく必要があります。
ここを間違えるとせっかくNISAなのに課税されてしまうという情報をネットで見かけて、震えながら証券会社の設定内容を確認したのは私です…。
最後に
ニュースなどで、新しい投資商品の話題があるとつい見てしまいます。今回の「SBI-SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)」については本当に、信託報酬の安さはすごく魅力的だと思っています。
実際に購入する気満々で、証券会社の積立設定もしました。(笑)
ですが、この記事を書きながら頭を整理していって、自分が資産運用をしていくにあたり、どういう段階にいて、何を優先すべきなのかを考えるのは重要だと思いました。
改めて考えてみても、私が今現在目指しているのは、子供の将来の教育資金や、自分の老後資金のために、「資産を増やす」ということです。
分配金が定期的にもらえるのはすごく魅力的ですが、今は「効率よく増やす」ことに焦点を当てて、資産運用を考えていきたいと思っています。
気になったものについて調べてみることはとても重要ですが、魅力に目がくらんで、自分の方針がぶれないように気をつけなくてはと反省しました。
これからもブレずに、将来への安心のために努力していきたいと思います。