離婚って幸せ? 離婚経験のある女性が対象のアンケート結果から考える離婚の心理的影響

離婚って幸せ? 離婚経験のある女性が対象のアンケート結果から考える その他

離婚を選択するかどうかは、人生の大きな決断です。その影響は、感情的にも経済的にも、また社会的にも非常に大きいため、離婚後の幸福感については人それぞれの見方が異なります。

全体の35%、3組に1組の夫婦が離婚する時代、実際に離婚をしたあとの女性たちがどんな気持ちでいるのか、気になるところですよね。

離婚関連のポータルサイトのアンケート結果などを見ながら、離婚後に女性たちがどんな思いをもっているのかについて考えてみたいと思います。

離婚後の幸福感、離婚を経験したあとに実際はどうなのか?

あるアンケートでは、「離婚してよかった」という項目を選択した女性は全体の95%以上だったそう。多くの女性が、離婚後のほうが良い人生になったと感じているようです。

アンケートによると、多くの女性が離婚後に「自由を感じた」「自分らしく生きられるようになった」などの回答があります。

特に、結婚生活でストレスや心の重荷を感じていた場合、離婚によってその負担から解放されるという結果が見られます。

別の調査では、離婚後に80%以上の女性が「生活の満足度が上がった」と感じていることがわかりました。

一方で、離婚後に孤独感や経済的な困難を感じる女性も多いです。「離婚は幸せな選択だったけれど、経済的には厳しくなった」といった声も少なくはないようです。

特に子どもがいる場合、シングルマザーとしての生活はさらに多くの負担を抱えることになりがちです。

離婚後に得られるものって何?

離婚経験のある女性の多くは、以下のようなポジティブな変化を感じていると回答しています。

自己成長 自分の人生を生きているという実感

結婚生活の中で抑えていた自分自身の気持ちや欲望に気づき、離婚後にその欲求に向き合い成長できることが多いです。「やっと自分のために生きられる」という実感を持つ人が多いのも特徴です。

私自身も、離婚後に「やっと自分の人生が自分のもとに戻ってきた」と感じました。別に、元夫になにか搾取されていたという話ではありません。

ただ、自分の人生を他人任せにしていたということへのストレスがあったのだなと感じました。自分の人生を自分でコントロールしていくというのは、人間なら当たり前なのですが、結婚生活の中では薄らいでしまっていた感覚のようです。

精神的な解放感 しばられていないと感じられる

離婚によってストレスや夫婦関係の問題から解放され、心が軽くなるという声もよく聞かれます。「毎日の口論や精神的な負担から自由になれた」という女性が多く見受けられます。

「争う」ということを好んで行うひとはあまりいないと思います。でも、離婚を考えている夫婦の場合は、どうしても争いが生まれてしまうと思います。

例え、会話もなく口論もないのだとしても、離婚を考えているような状態であれば、そこにはもう協力関係はあまりないのではないでしょうか。

こころが解放されていると感じられる状態がなかったということがおかしいのですが、解放されていない状態では、そのことに気づきづらいのかもしれません。

自由な時間と空間 自分を大切にすることができる

離婚後は、自分の時間を持てることが増え、子どもとの時間を大切にしながらも、仕事や趣味に集中できると感じる女性もいます。

家のためにがんばらなくてはならないのが同じだとしても、私の場合は結婚期間中、いつもダメだしされているというイメージがとても強く、離婚後はそれがなくなって自由を感じました。

家にいても、元夫が帰ってくれば、不機嫌な顔をされたり文句を言われるイメージしかなくて、帰宅時間が近づいてくるだけでゆううつになっていましたが、今はそんなこともありません。

自分の家でゆっくりできなかった状態がおかしいのですが、自分の家で自由を感じてやすらげるようになり、幸せだなと思います。

離婚後に直面する困難

しかしながら、すべてがポジティブなわけではありません。離婚後の生活には、新たな問題や挑戦が伴います。問題点についてもアンケート回答を見てみたいと思います。

経済的な問題

離婚後に経済的に苦しくなる女性が多いです。特に、専業主婦だった女性や、養育費が十分に受け取れない場合、生活費の負担が増加します。このため、離婚前に十分な経済的準備をすることが重要です。

シングルマザーの場合は経済的な問題はとても大きいですよね。少しでも家計を安定させるために、結婚期間中から準備しておけるのが理想ですが、状況によっては難しいのだと思います。

社会的な孤立感

周囲の理解が得られない、または友人や親戚との関係が疎遠になることも、離婚後の女性が感じる悩みの一つです。特に、地域社会や親戚関係が強いコミュニティでは、離婚に対して偏見を持たれることもあるため、孤独感を感じやすくなります。

私の場合は、子供が友達など周囲のひとに、親の離婚を知られることを嫌がりました。そのため、私のほうは周囲のひとに苦しい気持ちを相談することができない時期もありました。

ですが、信頼できる友人には事前に相談してアドバイスなどももらっていたのと、離婚後に会社員として働いている場所など、子供が関わらない場所では離婚を隠す理由もないので事実を言うようにしています。

離婚する方も多い時代なので、私から情報を伝えることで「実は私も離婚しているんです」とか、「今の夫とは事実婚なんです」などとご自身のことを教えてくださる方もいます。世の中にはいろいろな関係性があるのだと改めて知る機会が得られました。

実際のところは、決して、離婚したら孤立感を感じる場面ばかりではないと思います。

子育ての負担

子どもがいる場合、シングルマザーとしての責任や不安が増えます。父親がいないことで子どもへの影響を懸念する声や、すべての育児・家事を一人でこなさなければならないというプレッシャーも多くの女性が抱えています。

家庭の中に大人がひとりだけという状態になると、確かに負担は増えますよね。子供に対して申し訳ないという気持ちから、ネガティブになってしまう方もいらっしゃるようです。

子供自身と話し合える程度に成長してからであればまだマシかもしれませんが、小さいお子さんを抱えての離婚は本当に大変だと思います。

それでも、自分の意思で離婚を選んだのであれば、その「選択した勇気」をまず褒めて良いと思います。

アンケートコメントからわかる、幸せをつかむために必要なこと

アンケートの結果から、離婚後の幸福感を高めるためには、以下のような要素が重要であることがわかっています。

経済的な安定

離婚前にしっかりとした経済的基盤を築いておくことが、離婚後の安心感につながります。また、仕事や資格取得など、自己成長に向けた準備も重要です。

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心理的サポート

カウンセリングやサポートグループに参加し、同じ立場の女性たちとの交流を深めることは、離婚後の孤独感や不安を和らげる効果があります。

自分の親や友達に相談することも大切だと思います。まずは自分だけで悩まずに、どんなサポートがあるのか調べてみたり、周りを頼ってみることも重要です。

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前向きな考え方

離婚は新たなスタートの一歩でもあります。失ったものに囚われるのではなく、新しい可能性を見つけるための機会と捉えることが、ポジティブな心境を保つ秘訣です。

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まとめ

離婚が幸せにつながるかどうかは、一概には言えません。選択することもとても大変ですし、どんな道を選んだ場合でも、大きな決断になると思います。

女性によって感じる幸せや困難はさまざまですが、アンケート結果から見ても、離婚後に精神的な解放感や自己成長を感じる人は多いようです。

一方で、経済的な不安や孤独感も伴うため、できれば離婚前からしっかりと準備をし、支援はサポートについて知っておくことで、その後の安心感につながります。

離婚は新たなスタートでもあります。自分を大切にし、前向きな気持ちで新しい人生を切り開いていくことが、離婚後の幸せをつかむための鍵になるようです。自分を大切にして、日々を楽しんで過ごされることを祈っています。

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