超初心者向け! NISAと投資信託の違いをわかりやすく解説

超初心者向け! NISAと投資信託の違いをわかりやすく解説 投資などお金のこと

投資に興味があるけれど、NISAや投資信託についてよくわからないという方もいらっしゃいます。

このブログでは、シングルマザーで3人の子育てをしつつ、投資信託や個別株で資産形成をしている私から、初心者向けの投資信託についての情報などもお伝えしています。

自分の勉強や復習も兼ねてブログ記事にまとめていますが、最近ネットを見ていて、そもそも投資信託とNISAの違いがわからない」という話を見かけました。

考えてみれば、それくらい基本のところから整理しておかないと、わからないという方も確かにいらっしゃるだろうと思いました。

今回は、NISAと投資信託の違いについて、超初心者でも理解できるように解説します。

基本の知識 NISAと投資信託の違い

簡単にいうと、

「NISA」(ニーサと読みます) → 日本にある制度の名前

「投資信託」→ お金を運用するための金融商品

のことです。

2024年から新NISAが始まって、日本の投資人口が増えました。NISA制度自体は10年前からあるのですが、利用していなかった方もたくさんいらっしゃいます。

「NISA」という制度を活用して「投資信託」を購入することで、税金がかからずに個人の資産を増やせるということが、過去のデータで明らかになっているために、注目を集めています。

「NISA」とか「投資信託」とか「長期投資」などの言葉をニュースなどで聞く機会が増えたものの、そもそもよくわからないという方のためにまずは基本を整理してみます。

NISAってどういうもの?

NISA(少額投資非課税制度)は、日本政府が提供する制度で、一定の条件内で得られた投資の利益に対して税金がかからない制度です。

NISAの目的は、国民が資産形成をしやすくするために、投資を促進することと言われています。

NISAの特徴は簡単に書くと、下記のような感じです。

非課税枠 つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて、年間360万円までの投資が、非課税になります。
投資対象 株式や投資信託など、様々な金融商品に投資できますが、つみたて枠と成長投資枠だと対象となるものが異なります。例えば株主優待を目的に個別株を買いたいのだとしたら、つみたて投資枠で購入することはできず、成長投資枠を使うことになります。
口座開設 銀行や証券会社で通常の口座開設(一般口座とか特定口座といわれるもの)をしたあとに、NISA口座を開設する必要があります。

新NISAの「成長投資枠」「つみたて投資枠」などについての説明は下記の記事で詳しく記載していますので、そちらも参考になさってください。

【関連リンク】
▶︎新NISAの基礎知識|ひとり親・シンママ向けの資産形成! 新NISAで投資信託を使った長期投資を自分で始める

投資信託ってどういうもの?

投資信託は、多くの投資家から集めたお金を、専門の運用会社が運用する金融商品です。

運用会社は、株式や債券、不動産などに投資し、得た利益を投資家に分配します。投資信託の価値が上があることがそのまま投資家の利益になるイメージです。

例えば日本株ベースで、日経平均に連動するような投資信託の場合、その投資信託を持っているということは、日経平均全体に広く薄く投資しているようなイメージになるので、日経平均が上昇すると、その投資信託の価値も上昇します。

もちろん、景気が悪ければマイナスになることもありますので、銀行に預けていることと違うのは、元本割れのリスクがあるという点が大きいと思います。

「NISA」や「投資信託」という言葉を聞く機会が増えた理由

老後2000万円問題(年金だけだと老後の資金が、夫婦ふたりの場合は2000万円程度足りないという試算が出され、国民が混乱したというやつです。)などとも関わります。

少子高齢化で年金の財源が足りなくなることが予想される中で、年金だけで足りないのだから、長く働くか、他の何かでお金を得ていかないと生活ができませんよね。

長く働くことに関しては、社会全体で定年後の再雇用が増えていたり、働ける年齢が上がってきたりしています。

ですが、それだけだと結局は、働けなくなった途端に資金が足りなくなるという状態になりかねません。

貯金をしておけば良い!という考え方はもちろんありますが、貯金だけだと今の日本の金利ではほぼ増えませんし、人口が増えないということは経済成長も遅くなることが予想されますので、金利がすごく高くなる未来はまずありません。

それなら、今まだ経済成長をしているアメリカや中国、人口が増え続けているインドなどに投資することで、引退したあとの生活を支えるような資産を形成しよう、という考え方です。

投資信託が注目される理由 投資した場合と貯金していた場合を比較

実際に、貯金していただけの場合は年利0.2%などですので、100万円預けていた場合の10年後は資産が増えることはほとんどありません。

S&P500などの米国株をベースとした投資信託に投資をしていた場合で試算をしてみると、過去のデータだと、年に10%程度の利率で増やすことができたことになります。

※この成績はどこで切り取るかで差もできてしまうのですが、例えばS&P500でいうと、1957年に導入されて以来の今までの成績だと、年平均で約10.7%の上昇率であり、過去10年を切り取ってみると、年率約14.7%という成績になっています…。

  • 今後も同じペースで増えるとは限らない。
  • 保証されているわけではない。
  • そもそも投資は元本割れのリスクもある。
  • 相場は上がり下がりもあるのでマイナスになるタイミングももちろんある。

などの前提がある上でですが、年利0.2%の銀行にお金を預けた10年と、年率での成長が10%ある投資信託を持っていた場合の10年を比較すると下記のようになります。

▼100万円を10年間持っていた場合 年率0.2%と年率10%の比較

銀行金利 年率0.2%成長 米国株投資信託 年率10%成長
1年後 ¥1,002,000 ¥1,100,000
2年後 ¥1,004,004 ¥1,210,000
3年後 ¥1,006,012 ¥1,331,000
4年後 ¥1,008,024 ¥1,464,100
5年後 ¥1,010,040 ¥1,610,510
6年後 ¥1,012,060 ¥1,771,561
7年後 ¥1,014,084 ¥1,948,717
8年後 ¥1,016,112 ¥2,143,589
9年後 ¥1,018,145 ¥2,357,948
10年後 ¥1,020,181 ¥2,593,742

銀行に預けていた場合は102万円ですが、投資信託にしていた場合は259万円になります。

差額 157万円

という計算になりますので、将来的な資金は倍以上の差ができてしまいます。銀行に預けている100万円と投資信託にしておいた100万円で、10年後にこれだけの差が出るのであれば、誰しも投資信託にしておいたほうが良いと思うのは当たり前です。

NISAが注目される理由 投資で得られた利益に対して税金がかからない

上で、銀行にお金を預けていた場合と、年率10%(これは過去実績ではありますが、実際の数字としてはかなり良い状態ですので、これが当たり前とは思わないほうが良いと思います。)で成長する投資信託を持っていた場合を記載しました。

投資信託を購入するためには証券口座を開設する必要があります。通常の証券口座で投資信託を購入して、10年後にそれを売却した場合は、それによって生まれた売買益に対して税金がかかります

ここでどれくらいの税金がかかるかというと、日本では約20%の税金が課せられます。

上の例でいうと、100万円分の投資信託を持っていて、それが順調に増えて、10年後に259万円の価値になりました。その時点で売却した場合、売却益は159万円です。

この、159万円に対して20%税金が引かれることになりますので、約32万円が税金で持っていかれることになります。

159万円(売買益) − 32万円(税金) = 127万円(手元に残る)

というのが、通常の口座で運用した場合の計算で、手元に残るのは127万円ということになりますが、これが、NISA口座で持っていた場合は、税金がかかりませんので、159万円から税金を引かれることなく、そのまま手元に残せるということになります。

まとめ

NISAと投資信託は、別のものだけど関連しているということがご理解いただけたでしょうか。

NISAは「投資の税金がかからない制度」、投資信託は「お金を運用するための金融商品」であり、このふたつを組み合わせることで、老後や将来に向けた資産形成ができるといえます。

少子高齢化や年金問題と関わっているため、活用が進んでいるという背景です。

上で試算した年率は、現実の数字としてはとても良いものですが、実際の過去実績ですので、まったく根拠がないものではありません。

また、資産の成長は時間をかけて複利の力が働いて増えていくものですので、興味のある方は早めに勉強して、早めに取り組んでいくことが大切だと思います。

私自身も、最初に投資信託を購入したきっかけは、10人程度の小さな勉強会でした。最初はわからないことだらけでも、少しずつ知っていくことでわかることは増えていきます。

シングルマザーとして子供を育てていくにあたり、忙しい日々を過ごしていると、どうしても視野は狭くなっていきます。

前向きに、新しいものをすすんで取り入れていける姿勢をもって、親自身が、調べたり勉強したりする姿を見せること自体も、子供たちにとってはプラスの影響のあることだと思います。

 

 

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