このblogでは、人生100年時代の中で、独身おひとりさま女性であっても安心の老後を迎えるための情報をお伝えできればと考えています。
老後資金のためのインデックス投資についてはいくつか記事を出していますが、基本的にやりやすいのは投資信託を買うことです。
その投資信託を選ぶ際に重要になるのが「信託報酬」。ここをきちんと押さえておくことで10年後の資産が大きく変わります。
投資信託の信託報酬って何?
投資信託の信託報酬は、投資信託を運用・管理するためにかかる手数料のことです。信託報酬は投資信託を保有している間、毎日かかる費用で、投資信託の純資産総額から差し引かれる形で支払われます。つまり、直接請求されるわけではなく、運用成果から自動的に差し引かれる仕組みになっています。
以下に、信託報酬の計算方法を解説してみたいと思います。
みんな大好きオルカンの信託報酬を計算してみよう
大人気の「オルカン」、正式名称は、「三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
この商品が人気なのは、これだけ買っておけば、全世界に投資しているのと一緒!と考えることができて、かつ、信託報酬が安いことが理由です。
信託報酬の計算方法
信託報酬は、以下の計算式で求められます:
信託報酬額 = 基準価額(純資産額) × 信託報酬率(年率) ÷ 365 × 保有日数
オルカンの信託報酬 (税込)/年
0.05775%以内
基準価額
基準価額は投資信託1万口あたりの価格。
これは日々変動しますが、ここでは2025年1月某日の価格である27,499円とします。
オルカンの信託報酬を計算してみよう
基準価額は日々変動するので、1日あたりの信託報酬を出してみましょう。
信託報酬額 = 27,499円 × 0.05775% ÷ 365 = 0.0435円
100万円分を1年保有していた場合の信託報酬を計算してみよう
本当は日々基準価額が変動するのでざっくりとなりますが、要するに日割りにしなければ良いので、365で割る手前の数字を出せば良いわけです。
まずは、100万円分のオルカンは何口になるかを見てみましょう。
1,000,000円 × 0.05775% = 577.5円
オルカン100万円分を1年保有していた場合の信託報酬は577円くらいってことですね。
10年保有していたとしたらこれの10倍ということになりますが、価値は上がっていくはずなので、基準価額が上がります。なので、実際は10倍よりも多めに信託報酬を払うことになります。
信託報酬が高い投資商品はどうなる?
例えば、私が保有している投資信託の中で、信託報酬が1%強のものがあります。それを100万円分1年保有した場合の信託報酬は…100万円の1%なので1万円となります。
同じ投資信託でも、信託報酬が1%だと年1万円払わないといけないのに対し、オルカンは年577円だけ払えば良いということになります。
長期投資で10年20年保有すると、この差が大きく影響してくるのが想像できると思います。
まとめ
信託報酬は投資信託の運用に必要なコストで、少額でも長期保有すると積み重なります。
そのため、低コストの商品を選ぶのが基本ですが、単純に「安ければ良い」というわけではなく、信託報酬と運用成績のバランスを確認することが大切です。
オルカンが人気なのは、信託報酬の安さに加え、運用成績が安定しているから、ということです。
ちなみに、オルカンと並んで人気のS&P500の信託報酬は「0.09372%以内」と、オルカンと比べると少しだけ高いです。
同じ米国株式の投資信託でオルカンくらいの信託報酬の投資信託があるのですが、試しに2023年の11月から、S&P500とその商品を、子供の口座で同じ金額購入して、どうなるか見ていました。
結果は、信託報酬が安い投資信託のほうが若干プラスが大きくなりました。オルカンやS&P500など、有名どころの投資信託を買っておく安心感は重要ですが、試してみると面白い結果になるものだなと思いました。
というわけで、私はその、S&P500より少しだけプラスが大きかった商品を今年は積み立て購入していく設定をしています。w
みなさんも、ご自身が納得できる投資ができますように!