シングルマザーの暮らし|年収中央値200万円という現実をどう改善する?

シングルマザーの暮らし|年収中央値200万円という現実をどう改善する? 仕事やスキル

日本の離婚率は35%程度といわれており、3組に1組の夫婦が離婚する時代です。

シンママ(シングルマザー)としての生活の実情を知ろうとしてデータを調べると、シンママ家庭の年収の中央値は200万円ほど。年収200万円で東京都内で生活をするのはかなり大変です。

この記事では、シンママ(シングルマザー)の方やその家族が、希望を持って未来を切り開くための分析と、年収や生活の状態を改善するための具体的な方法を考えてみたいと思います。

シイグルマザーの年収中央値200万円という現実

シンママ(シングルマザー)の年収の中央値として出ている200万円という数字は、女性がひとり親として暮らしていくにあたっての現実を表しているといえるのではないでしょうか。

シンママの年収の平均値を見ると、調査の時期にもよりますが、350万円程度とのこと。
中央値よりは高い数字になっていますが、持ち家なのか賃貸なのかや、住む場所の家賃相場、物価などによっては、これでもまだ現実問題として余裕のある生活とはいえないご家庭もあると思います。

正直我が家は子供が3人いますので、年収350万円だと不安を感じます。そして収入をすべて使い切ってしまっていては、子供たちや自分の未来のための資金を貯めることができませんので、貯蓄なり投資なりの資金を除いた残りを生活費としていくことになります。

ひとり親として生活する場合、実際には自治体の補助等もありますので、世帯として使える金額はもう少し上がることがほとんどだと思います。詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしていただければと思います。

▶︎東京都でひとり親家庭を支援してくれる制度

現在のシングルマザーの年収事情

日本におけるシングルマザーの年収中央値は、約200万円とのこと。この数字は、ひとり親家庭の場合に、家事や子育てとの両立が影響し、思うように収入を得られない現実を反映しています。

シングルマザーの中には、パートタイムや非正規雇用で働いている方も多く、結果として経済的に厳しい状況に置かれてしまうこともあります。

子供が小さい場合や、シングルマザーという状況に至るまでの経緯などで強いストレスがあったり、体調に支障をきたしていて、仕事が思うようにいかない場合もあると思います。

全体の3組に1組の割合で離婚する家庭がある時代ですので、行政の補助や助成金などはだいぶ充実してきたと思います。

まず、国や自治体から得られるサポートをちゃんと利用できているのか、申請など手続きが必要なものはないかについて、念の為に確認することから始めてみるのも良いかもしれません。

今すぐ始められる年収を改善するための具体的な方法

まずは今現在の家計の把握と固定費の見直し

まずは家計の改善を考えてみましょう。きちんとした家計簿をつけてみるのも良いですが、家計簿をつける習慣がなく、マメに記録することができないという場合は、ざっくりでも良いと思います。

毎月どれくらいの生活費がかかっていて、そのうちの固定費(家賃や光熱費、携帯利用代金など、毎月支出になる費用)がどれくらいの割合を占めているかを見てみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

固定費自体を下げる選択肢がある場合には、そいういう部分から検討してみるのも良いと思います。具体的にいうと、家賃の安い家に引っ越すことができれば、一時的な引越し費用はかかるものの、毎月の家賃を大きく下げることができます。大手キャリアの携帯電話契約をしている方は、格安SIMに乗り換えることで毎月の携帯代を抑えるなども、取り組みやすい部分だと思います。

効率的な時間管理をして無駄を省き、自分の時間単価を上げる

生活をしていく中で、家事にかける時間を短縮することができれば、その分の時間でプラスして働いて収入を増やすことができるかもしれませんし、子供と一緒にリラックスする時間に置き換えることができるかもしれません。

自分が収入を得るときに時給で働いている場合は、そのまま自分の時間を切り売りしていることになります。非正規雇用の多くは時給で計算されるので、時間効率をあげることが大きな意味をなさなかったりもします。

月給で働いている場合、仕事を効率的にこなすことで社内評価を上げて給与をアップさせたり、早く仕事を終わらせて自由な時間を増やせる可能性もあります。残業手当に期待しているなどもあるかもしれませんが、自分の自由な時間を確保してスキルアップに向けた勉強をし、より給与の高い企業に転職することができれば人生は大きく変わります。

スキルの棚卸しをしてさらにスキルアップできるものをさがす

資格取得や専門スキルを身につけることで、より良い職業に就くチャンスが広がります。オンライン講座や地域の職業訓練を利用して、低コストで学ぶことが可能ですので、ご自身の得意分野や、やっていきたい仕事などと組み合わせて、学べるスキルについて検討してみるのも良いかもしれません。

ご自身が所属している会社や、携わっている業務について、今後需要がある分野はどんなことなのかを考えてみることは、現在のお仕事にとっても良い影響があると思います。ご自身のスキルアップだけでなく、企業も最新の業界事情などを必要としていますので、アンテナを貼って情報収集を行っていくことは有効なのではないでしょうか。

目指す理想に近づけるようなネットワークを築く

自分の周り5人の平均年収が将来の自分の年収になるという話をご存知でしょうか。アメリカの起業家であるジム・ローンの「あなたは、一緒に過ごす時間が最も長い5人の友達の平均になる」という言葉が由来だそうです。

親しいひと、つまり一緒にいる時間が長い人から受ける影響というのは、私が思っているよりも大きいもののようです。近しい人の言動や考え方、行動などの影響を受けて、行動パターンが近づいていって、それが仕事のやり方などにも波及し、年収も近づいていくと言われています。

この考え方を信じるのであれば、収入が低いひとたちの中にいれば、自分の年収も低いままとなります。逆に、年収が高いひとたち、つまり仕事ができる優秀なひとたちとのつながりを増やすことで、そのひとたちの優秀な部分を自然を学んで、行動が効率化され、自分の年収も上がっていくということだと解釈しています。

年収が高いひとと知り合ったからといって急に変化するわけではないと思いますが、良い影響を与えてくれるようなひとと一緒の時間を過ごすことで、プラスの効果が得られるというのは実際にあると思います。

子育てと両立できる副業を検討する

子供がいることで遅くまで働くことが難しいというのは現実としてあると思います。在宅でできる仕事やフリーランスの仕事は、シングルマザーにとってある意味で理想的です。自分の得意分野を活かして収入を増やすことができます。

実際には、在宅で仕事ができるからとって、子供が近くで騒いでいたら仕事にならないなどの問題もあるでしょう。それでも、子供の近くにいて、時間があるときに、自分のペースでできるような仕事がもしあれば、それに越したことはありません。

なんの準備もないままで急に副業を始めるのは難しいと思いますが、副業として収入を増やすことを目標にして勉強していくことは、今すぐに始められるのではないかと思います。

希望を持って前に進むために一番大切なこと

年収の中央値が200万円と言われる、シングルマザーの暮らしを改善するために、今すぐに始められることについてまとめましたが、参考にしていただける部分はあったでしょうか。

少しずつでも努力して前に進むことは大切ですが、まず忘れてはいけないのは、子供たちはお母さんのことがとても好きだということです。

忙しいママの周りでぐずったりわがままを言うこともあるかもしれません。収入についての不安は大きいものですので、ママも余裕がなくなればイライラしてしまう日もあると思います。

そんな中でも、年収や暮らしを改善するために努力をするのは、子供との幸せな生活のためであるという、大元の目的を忘れずに、休めるときにはしっかりと休んで、笑顔で過ごしていけたらと思います。

 

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