専業主婦からの社会復帰!効率的なキャリア形成のコツ

キャリア形成について 仕事やスキル

女性の場合、妊娠や出産、子育てなどで、社会人としてのキャリアを一度リセットすることになる場合があります。

そして、子供が成長して手が離れてくる頃に、主婦から社会復帰して会社員としてのキャリアを再スタートする場合、効率的なキャリア形成のためにはいくつかのポイントがありそうです。

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スムーズな復帰を目指し、キャリアアップを図るためには、戦略的なステップを考えておくことが重要です。以下に、具体的な方法や考慮すべき点を調べ、自分の経験もふまえてまとめてみました。

会社員としての生活に慣れて、自分のキャリアをより伸ばしていきたいと思う方の参考になれば幸いです。

目標設定 自分のキャリアビジョンを明確にする

最初のステップとして、自分がどのようなキャリアを築きたいのか、短期・中期・長期の目標を設定します。専業主婦としての経験も含め、これまでの人生経験をキャリアにどう活かすか考えてみてはいかがでしょうか。

  • 短期目標:スムーズに仕事に慣れる、仕事に必要なスキルを再習得する。
  • 中期目標:安定した業務遂行能力を身につけ、昇進や役割拡大の準備をする。
  • 長期目標:キャリアアップや専門性の向上を目指し、目標とする年収に到達する。

私の場合だけかもしれませんが、自分の未来を考えるときにまず重要だと思ったのが、自分が得られる収入です。

世の中はお金だけではないし、子供がいたら、お金よりも子供と一緒に過ごす時間のほうに価値があると感じます。

でも、子供と一緒にいる時間を得るためにはお金が必要なときもあります。お金があれば働きに出る必要はないかもしれない。お金があれば毎日学校から帰ってきた子供たちを家で迎えて、勉強や宿題にも付き合って、今よりもたくさんの会話ができるかもしれないと思います。

そう思う反面、子供たちと一緒にいる時間が長いことだけが価値があるわけではないし、仕事をがんばる姿を子供たちに見せるのも、決してマイナスではないはず、という思いもあります。

その間で気持ちが揺れるのは、結局のところ、現状、自分で選ぶことができていないからだなと感じました。経済的な余裕があるとしたら、自分は仕事をしないのかというと、ノーです。私は私のために仕事をしているからです。

でも現実は、「仕事をしない」ということも選べない。だから、なんとなく、自分が自分の意志とは違うふうになっているような気がしているだけで、私は自分の仕事が好きだし、仕事をしている自分も好きです。

ではそのうえで、自分の人生をより楽しむためにも、自分のキャリアについて考えていきたいと思います。

リスキリング スキルアップを積極的に行う

社会復帰にあたって、最新のスキルや知識を習得することが重要と思うものの、最初は、そもそも「最新のスキルって何?」という状態だと思います。

テクノロジーの進化により、多くの業界で必要とされるスキルが変わってきていると言われます。でも実際のところ、何がどう変わっているのかはよくわからなかったりします。

それなら、そもそも必要なスキルってなんだろうというところから学んでいけば良いじゃない!というのが私が得た答えでした。

  • オンラインコースや資格取得:必要なスキルや知識のギャップを埋めるために、オンラインコースや資格取得にチャレンジするのも良いと思います。まずは自分が興味を持って、幅広くいろんなものを見て、がんばれるものを見つけるところからやってみると良さそうです。
  • 業界トレンドのキャッチアップ:業界に関連する最新のニュースやトレンドをチェックし、職場に戻る際に業界の状況にキャッチアップしておく。
  • 自分が関わったツールや分野の知識を深める:働き始めた自分が関わっている分野で今何が起きていて、これから自分は何を学んでいくのかを調べてみるのも良いと思います。今やっている仕事に直接役立つので、会社での同僚との会話などでもより知識を深めていくことができそうです。

ネットワーキング 人脈を活かし、新たに築く

キャリア形成において、人脈は非常に重要だと思います。ですが、社会復帰の場合は、人脈といっても少し時間がたってしまっている場合が多いですし、改めて再構築したりと、少し大変な部分もあるかもしれません。できることから少しずつ、自分が楽しめる範囲で広げていけると良いのではないでしょうか。

  • 元同僚や友人との連絡:以前の仕事の同僚や友人に連絡を取り、現職の状況を聞いたり、アドバイスをもらう。私も実際に、社会復帰の前に、昔の同僚に少し時間をもらって、話を聞きにいきました。
  • SNS(LinkedInなど)の活用:LinkedInや業界関連のSNSで、業界内の動向をフォローしたり、新しい人脈を築くことを考えても良いと思います。X(Twitter)などで自分の仕事や業界について少し調べてみることから始めるだけでも、何もしないよりはプラスです。
  • イベントやセミナーに参加:オンラインやオフラインで行われる業界のセミナーや交流イベントに参加し、情報収集と新たなつながりを作る。自分の仕事が関わる業界のものでも良いですし、異業種でも良いと思います。閉じられた世界の中だけにいるのではなく、自分から進んで外に向かって知識をとりにいくことが大事だと思っています。

仕事と家庭のバランスを考慮したキャリア設計を考える

専業主婦から社会復帰した際、仕事と家庭のバランスをどう取るかが大きな課題になると思います。

自分がすごく仕事に前向きだとしても、子供たちがしょんぼりしていたらきっと耐えられない。

仕事も大切にして、家庭や子供たちのことも大切にして、両立が難しくならないよう、現実的なキャリア設計を考えていくことが必要になると思います。

  • 時短勤務や柔軟な働き方を検討:特に初めのうちは、時短勤務やフレックス制度を利用して、家庭と仕事の両立を図りながら徐々にキャリアを構築するのが良いと思います。私も、短時間の仕事から始めてみて、自分だけでなく子供たちにも少しずつ慣れてもらう時間を持ちました。このやり方は間違っていなかったなと思っています。
  • 家事を減らす工夫をする:子供たちと話し合って、親の人生としてがんばりたいことと、子供たちに協力してほしいことについて相談してみるのは必要だと思います。また、家事の時間を削減するような道具や家電を取り入れるなどの工夫も良いと思います。
  • ワークライフバランスを意識する:キャリアアップを目指す一方で、家庭生活も大切にし、無理なく働ける環境を整えることも重要です。特に私の場合は、転職でこの部分の大切さを実感しました。今の職場は休みを取りやすい環境ですが、以前の職場にずっと勤めていたとしたら、休みを取るたびに心苦しい思いをしたと思います。自分の環境に合った職場を選べるように努力してきたことは必要なステップだったと感じます。

まとめ 専業主婦としての経験もキャリアに活かす

最後に、実際仕事をしていると、「この問題に対して今こういう対処を思いつくのは、主婦としての経験があったからだな」とか「子育ての経験が活かされているな」と感じることがあります。

私の場合は、子供たちとの関係の中で、コミュニケーションについて考える機会が多かったこともあって、社会復帰したあとの、対大人とのコミュニケーションでも、それが活かされているなと感じることが多かったです。

そう感じるときには、わざわざ大きな声で言わないとしても、主婦の経験が活かされたことを誇りに思って良いと考えていますし、できれば周囲にもそれが伝わると良いなと思っています。

「主婦としての経験は決して無駄ではない」ことを少しずつ証明して表現することが、未来の女性たちの社会での在り方のヒントになるかもしれませんし、誰かを少しだけ励ますことになるかもしれないと思っています。

ひとは、そのひとが経験してきたすべてのものでできているので、無駄なものはひとつもありません。ただ、それをどれくらい活用できるかはひとによって違います。

どうせなら、自分のすべての経験を最大限活かして未来につなげたい。

専業主婦だったときに知り合ったママたちは、仕事でお金を稼いでいなくても、すごいスキルを持ったひとがたくさんいました。

彼女たちのスキルも、子育てが少し落ち着いてきた今、社会のため、また彼女たち自身の人生を豊かにするためにきっと活用されていると思います。

眠っていたスキルが世の中のために活用され、みなさんの生活が少しでもより豊かに華やかになることを願っています。

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