2024年からNISA制度が新しくなったこともあり、資産形成については早めに準備していく必要があるシンママ(シングルマザー)としては、資産運用や投資に関する勉強に力を入れないわけにはいかなくなっています。
この記事では山崎元さんと水瀬ケンイチさんの本「ほったらかし投資術」について紹介します。
書籍「ほったらかし投資術」の魅力とは?
「ほったらかし投資術」は、投資初心者にもわかりやすく、手間をかけずに長期的な資産形成を目指せる方法を解説した書籍です。
この本の中心的なテーマは、「できるだけシンプルに、そして長期的な視点で資産運用を行う」こと。著者は、株式市場や経済の複雑な動きに常に目を光らせるのではなく、一度決めた投資方針を信じて、時間とともに資産を増やす「ほったらかし投資」を推奨しています。
具体的には、積立投資やインデックスファンドを活用し、リスクを分散させながら堅実に運用する方法が紹介されています。また、「日々の株価の変動に振り回されることなく、長期的に見れば資産は着実に増える」というシンプルな考え方に基づき、読者をリスクの恐怖から解放することを目指しています。
忙しい日々の中でも、最小限の労力で資産運用をしたい人にとって、この本は非常に参考になるでしょう。特に投資初心者にとって、理解しやすく実践しやすい内容です。
インデックスファンドって何?
インデックスファンドについても少し掘り下げて説明しておきます。
インデックスファンドとは、たくさんの会社の株式をまとめて買うことができる投資信託の一種で、具体的には、ある国や地域、または業界全体の株価の動きを表す「指数(インデックス)」に連動するように設計された投資商品です。
例えば、日本の代表的な株価指数に「日経平均株価」や「TOPIX」があります。これらのインデックスに連動するインデックスファンドを買うと、その指数に含まれるたくさんの企業の株を一度に持つことができるのです。これによって、1社だけではなく、多くの企業に分散して投資することができます。
また、少額から投資を始められるため、1万円や数千円単位で始めることができます。(もっと小さい単位でも買えるはずですが複利効果を感じられるまでに時間がかかります。)大きな資金を持たなくても気軽にスタートできるのが魅力です。
子育て中のママが「ほったらかし投資術」を活かす方法
子育て中の生活は、時間も体力も限られており、さらに離婚等でシンママ(シングルマザー)となった場合はさらに忙しくなるため、投資に多くの時間や手間をかけるのは難しいですよね。
しかし、この「ほったらかし投資術」なら、忙しい毎日の中でも無理なく始められる投資法が提案されています。
例えば、子どもの将来の教育費を積み立てる際にも、「インデックスファンドの積立投資」を使えば、長期的に資産を育てることができます。
さらにいうと、将来自分の老後資金まで自分だけで確保する必要があるシンママ(シングルマザー、あるいはひとり親の場合もそうでしょう)には最適な投資法だと思います。
長期的な運用が基本の考え方なので、例えば40代から投資を開始するとしても、老後資金と考えれば60〜65歳で利用するものですので、20〜25年間が投資期間といえます。20年以上を投資期間に充てられるのであれば、長期投資といえます。
毎月一定額を自動的に投資信託に積み立てる設定をしておけば、日々の価格変動を気にする必要がありません。これにより、日常の忙しさに振り回されることなく、安定した資産形成が可能です。
また、家庭の生活費とバランスを取って無理のない範囲での積立が推奨されており、少額からでも始められるのが魅力です。
最初は無理なく、少しずつ資産を増やしていくことが大切です。忙しい日々を過ごす中で、少しでも将来の不安を減らし、安心した生活を送るために、この投資術は非常に役立つと思います。
ほったらかし投資術の効果 ドルコスト平均法の活用
「ほったらかし投資術」で紹介されている投資法は、広く一般的に応用できる点も強みです。
特に、インデックスファンドを活用した投資法は、初心者だけでなく、経験者にも有効で、将来的な資産の安定的な成長を見込むことができます。この投資法は、株価の細かい変動に影響されず、経済全体の成長に期待するものです。
また、積立投資を活用することで、毎月の積立額が一定になるため、「ドルコスト平均法」と呼ばれる手法を自然に実践できます。
この方法により、価格が高い時には少ない口数を、価格が安い時には多くの口数を購入することができ、リスクを分散できます。これは、長期的な視点で資産形成を目指す人にとって非常に有効な方法です。
さらに、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を組み合わせることで、より効率的な資産運用が可能です。このように、日々の忙しさの中でも、シンプルかつ堅実に資産を増やすための手段として、この書籍の内容は幅広く応用できます。
まとめ
「ほったらかし投資術」では、時間に余裕がない人でも、少額からスタートできるうえに、長期的な視野に立って、リスクを分散しながら資産を着実に増やしていく手法が紹介されており、初心者でも安心して実践できます。
子どもの将来や自分自身の老後の備えを考える上で、早いうちから少しずつ始めることが重要です。
忙しい日常の中で手間をかけずに資産形成をしたいと考えている方に、この「ほったらかし投資術」は非常に役立つ一冊です。