ひとり親に投資信託が人気? 初心者向けの注意点や投資の始め方

ひとり親に投資信託が人気? 初心者向けの注意点や投資の始め方 投資などお金のこと

シングルマザーやひとり親の家庭にとって、将来の生活や子どもの教育費など、資産形成は重要なテーマです。ですが、ご夫婦で共働きの家庭と比べると、収入が少ない場合が多いと思います。

共働き家庭は2馬力であるのに対し、ひとり親の場合は一馬力しかありませんので、多少収入面で差が出てしまうのは仕方ないこと。そうなると尚更、うまく余剰資金をつくって投資によって増やしていけたらと考える方も多いのではないでしょうか。

新NISAの影響もあり、投資に興味はあるけどわからない…と不安になっている方向けに、投資信託への長期投資について、初心者向けの注意点や投資の始め方などをまとめます。

新NISAで投資人口が増大 ひとり親に投資信託が人気?

2024年から新NISAが始まったこともあり、日本の投資人口は増加しています。2024年3月までの3ヶ月間で、NISA口座は200万口座増えたというデータがあります。

NISA制度自体は2014年、10年前からあったので、新NISAで投資に興味を持った方が多くいるということがわかります。

新NISA制度には、大きく「つみたて投資枠」「成長投資枠」があり、「つみたて投資枠」では株式の購入はできず、購入対象は投資信託(情報投資信託もあり)に限られます。

そのため、「新NISAで投資を始めたひと」の多くが「新NISAで投資信託を買い始めたひと」と言えると思います。

新NISAの概要や基礎知識については下記の記事にまとめています。制度自体がよくわからないという場合は、まずは下のリンクを参考にしていただけると良いと思います。

【関連リンク】
▶︎ひとり親・シンママも安心!新NISAの投資信託を自分で始める基礎知識

投資信託はリスク分散になる?そもそも投資信託って…?

投資信託は、少額から始められ、リスク分散がしやすい金融商品として人気を集めています。そもそも投資信託ってどういうものかを説明します。

投資信託は、複数の人から集めたお金をプロの運用会社がまとめて株や債券などに投資する仕組みです。ひとつの投資信託が、「複数の会社の株詰め合わせパック」になっているようなイメージです。

個別株投資のようにひとつの会社の業績に左右されるのではなく、複数の会社の株や、債権をベースにしているため、投資信託を買うだけでリスク分散になると考えられています。

詰め合わせパックの中身が、「アメリカの会社の株詰め合わせパック」だったり、「日本の債権いろいろ詰め合わせパック」だったりと、投資信託の商品によって異なります。

よく聞くオルカン」は「全世界株式の詰め合わせパック」のといえる投資信託です。

人気の投資商品であるオルカン(オール・カントリー)については下記の記事にまとめています。

【関連リンク】
▶︎全世界に投資!初心者でも安心のオルカン(オール・カントリー)とは?

投資信託のメリット 国も投資信託をすすめてるってこと

新NISAでは購入してから何年しか使えないなどの期限がありませんが、年間360万円までしか使えないという、年間上限枠は決まっています。

その年のうちに売却した場合、そのあいた分の枠はすぐに使うことはできず、翌年まで待たなくてはならないということです。

例)
2024年の6月までにNISA枠で360万円分の投資信託を購入して、8月になんらかの理由ですべて売却した場合、2024年中はNISA枠を利用することができなくなります。

これがどういうことかというと、「短期的に売買を繰り返す」ことに向いていないということです。NISAはそもそも長期投資に最適化された制度といえます。

ひとり親でも投資信託が始めやすい理由

リスク分散

投資信託が、「ひとり親でも始めやすい」といえる理由のひとつめは、上でも説明したリスク分散されているということです。

投資はそもそも元本割れなどのリスクを伴いますので、そこに不安を感じていらっしゃる方も多いと思います。

収入や余剰資金がたっぷりあるのであれば、多少リスクの高い投資をしても良いかもしれませんが、資金に限りがある中でもできれば投資で将来への安心をつくっていきたいという場合は、簡単にリスク分散できるという点は大きいのではないでしょうか。

少額から始められる

投資信託の積立は、一般には1000円から始めることができます。証券会社によっては100円から始められる場合もあるかと思います。

投資信託の積立は、毎月決まった日に決まった金額を自動的に引き落として、自分が設定した投資信託商品を購入していくというもの。

資金が少なかったり、慣れなくて心配だから少額から始めたいという場合は1000円からでも良いですし、貯蓄がある程度ある場合は、10万円からなど、自分が許容できる範囲で設定額を選ぶことができます。

新NISAの中でいうと、年間の投資上限額が360万円ですので、定額で積み立てるのであれば、月に30万円で設定することも可能です。

もっというと、早めに資金を市場にさらしたい場合は、ボーナス投資枠を使うことで、いっきに360万円投資する方法もありますが、初心者の方におすすめはしません。ハラハラしちゃうと思いますので。w

設定したらあとはほったらかしにできる

私と同じシングルマザーやひとり親の方に投資信託をおすすめできる理由の3つめは、設定したらあとはほったらかしにできるという点です。

証券会社に口座を開設し、投資資金を入金して、投資信託の積立の設定をしておけば、あとはほったらかしにしておいても、毎月設定した額の投資信託購入が行われます。

上でも述べたように長期投資が基本ですので、市場の動きで上がり下がりすることがあっても、心配せずにただほったらかしにしておくのが良いかと思います。

投資信託を始める際の初心者向けの注意点

元本保証がないので一定のリスクはある

上でも触れていますが、元本が保証されているわけではありません。ただ、安定した投資商品を選び、15年以上投資を続けた場合、元本割れをするリスクはかなり低いというデータがあります。

そのため、数年以内に使う予定がある資金で投資を行うことはやめたほうが良いですし、市場の上がり下がりで一喜一憂して、心配になってしまうような場合はそもそも投資が向いていないという可能性もあります。

投資信託には手数料がかかる

選択する投資信託によって割合は変わりますが、投資信託には信託報酬をはじめとした手数料がかかることは覚えておいたほうが良いです。

オルカンが人気である理由のひとつは、手数料の低さでもあります。

【関連リンク】
▶︎全世界に投資!初心者でも安心のオルカン(オール・カントリー)とは?

投資信託での長期投資の始め方

まず絶対に必要なもの 証券会社での口座開設

投資を始める時にはまずは証券会社の口座が必要になります。銀行などでも新NISAでの口座開設についてのポスターを見かけることがありますが、銀行ではなく証券会社で口座を開設することをおすすめします。

銀行の場合は人間に対応してもらい、相談して安心できる分の手数料が生じると思っておくと理解しやすいかもしれません。

扱っている投資信託の種類は証券会社や銀行ごとで異なっており、バリエーションが多いのは証券会社です。

銀行の場合はバリエーションが少ない場合が多く、また、手数料が高い商品が多いと言われています。銀行は人間が対応しますので、その分の人件費を稼ぐ必要があります。

そのため、手数料の安い商品ばかりを売っていたのでは利益が出なくなってしまいますので、必然的に、手数料が高い商品を売るための販売努力をすることになります。

家計を整理して投資資金を見極める

少額から始めることが可能なのは上で書きましたが、少額であれば、その分資産の成長も小さくなります。

自分の家計の中で投資に回せる資金がどれくらいあるのかを計算しておく必要がありますので、まずやらなくてはいけないのは今現在の家計を把握することです。

家計を整理して、無駄な部分がないかを確認し、投資に使える資金がどれくらいあるのかを考えてみると良いと思います。

投資額を増やしたいという理由ではないとしても、家計から無駄を省いていくことはプラスになるはずですので、この機会に確認してみてはいかがでしょうか。

【参考リンク】
▶︎シンママ家計簿活用術!手軽に始められるおすすめ家計簿アプリ

自分のメンタル リスク許容度を確認しておく

実際に投資を始める場合は、元本割れなどのリスクがあることは承知の上だとは思います。

ですが、実際に自分の資金の一部を使って投資を始めた場合に、資産価値が上昇しているときは良いのですが、下落した際に、想像以上にショックを受けてしまう方もいます。市場の上がり下がりを見て一喜一憂してしまうような額の投資はしないほうが良いです。

せっかく少額から始められるので、上がり下がりがあっても気にせずにいられる額が自分にとってどれくらいなのかを考えつつ、少額からスタートするのが良いのではないでしょうか。

初心者が始める際の証券会社の選び方

私自身はSBI証券と楽天証券に口座を開設しています。もともとはSBI証券のみだったので、投資商品はほとんどSBI証券で保有しています。

楽天証券については、SCHDの購入を目的に、先日口座を開設したばかりの状態です。

世間一般としても、初心者にはこのふたつの証券会社がおすすめされていることが多いかと思います。例えば三井住友銀行でクレジットカードをつくっていたりするならSBI証券にして、クレカ積立を検討してみても良いかもしれません。

そんな感じで、自分が持っているクレジットカードや銀行口座との関連で特典やサービスがあるほうを選べば良いのではないかと思います。

UIUXなど、Webサイトの操作性でいうと、楽天証券のほうがわかりやすいと言われていますが、私はもともとSBI証券ユーザーなので、楽天口座で見たいものを見つけられずに困っていたりします。w

慣れないうちは都度調べることもあるでしょうし、慣れもあると思います。このふたつの証券会社であれば、ユーザーも多いので、操作について検索すればわかりやすい説明がすぐに見つかると思います。

また、証券会社側も、これからサイトの操作性を改善していくと思いますので、このふたつのうちどちらを選んでも特に問題はないかと思います。

まとめ

投資経験がない場合は、事前にいろいろ調べて、心構えをしておくことで、実際に始めたときに慌てずに済むと思います。

ここで書いていることに限らず、ご自身でいろいろなWebサイトなどを検索して、一般的にどんな意見が多いのか確認し、ご自身に合ったやり方で始めるのが良いのではないでしょうか。

私も最初はすごく緊張しながら始めた記憶がありますが、こつこつ続けていくことで、資産はプラスになっていますので、私個人は、始めていて本当に良かったと思っています。

むしろ、もっと早く始めていれば…と後悔することもよくありますので、今後はそういう後悔をしないために、気になることはどんどん調べて、ブログにまとめることで頭の整理をしつつ、自分から行動にうつしていくつもりです。

シングルマザーやひとり親にとって、自分が稼いだお金をうまく投資して増やしていくことは、将来的に必ずプラスになると信じています。

みなさまも納得いくまで調べてから、ご自身の責任の範囲内で、投資もご検討いただけると良いのではないでしょうか。

 

 

 

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