子育てと仕事に追われ、なかなか「投資」や「お金の増やし方」にまで手が回らないシンママさんやひとり親の方は多いと思います。
また、「投資はお金がかかるからそんな余裕はない」と思っている方もいるでしょう。
「複利」を使うことで、少しずつの投資でも時間をかけることで資産を増やせます。投資の複利の力を知っておくことは、将来の安心や子供の教育資金を確保することにもつながります。
すぐに始める勇気がないという場合でも、まずは知ること、勉強することから始めてみてはいかがでしょうか。
複利とは?雪だるま式にお金が増えていく仕組み
複利とは、投資で得た利益を再投資して、その利益にも新たに利息がつくという仕組みです。まるで雪だるまが転がるたびにどんどん大きくなるように、資産が増えていくのが複利の魅力です。
例えば100万円を貯金箱に入れて20年間放置しても、それは100万円のままですよね。
次に、100万円を20年間銀行に預けておくとします。
利息が年利0.1%だとすると20年かけてやっと102万円になります。これが銀行預金の現実です。
試しに単利で年に5%ずつ成長すると仮定して計算してみると、5%ずつ増えるとしても、元本の100万円に5%が追加されるのが毎年行われるので、20年後には200万円になります。これだけでも単純に銀行に預けておくよりもずっと増えますね。
実際の投資信託の場合は複利ですので、100万円が翌年に105万円になり、その次の年には、105万円がさらに5%増える、ということが繰り返されます。結果、複利の場合は、20年後には265万円になります。
ほとんど利息がつかない今の日本の銀行にお金を預けているのと比べるとかなりの差になることがわかります。
複利の力に加えて、定額積立で増やしていく
複利と組み合わせて使うのが、ドルコスト平均等といわれる、一定のタイミングで、定額を積み立てていくというやり方です。
複利の力で増えるスピードを早めていく効果があるのに加え、ドルコスト平均法を使うことで、投資信託などの金融商品の暴落に備え、長期で見たときに高い効果をあげることになります。
証券会社の口座をつくって、投資信託の積立設定をするだけで、あとはほったらかしなので、一度設定してしまえばあとはらくちんです。
ドルコスト平均法については、下記の記事を見ていただくと良いかなと思います。
▶︎シンママの私でもできた!ドルコスト平均法で長期積立インデックス投資
ドルコスト平均法と複利の力で資産を増やすために一番必要となるのは「時間」です。
できるだけ早く始めることで、将来的により多くのリターンを得ることができるのです。時間を味方につけるのが、複利の最大の強みです。
ただただ、時間をかけることが重要なので、シンママさん本人だけでなく、お子さんの証券口座をつくって、少しずつ積み立てておいてあげるだけでも、将来的には大きな助けになります。
積立シミュレーターで未来を予測する
小さく積立投資を始めたときに、将来どれくらい増えてくれるのかを手軽に資産するツールはたくさんあります。
▶︎金融庁の積み立てシミュレーターを試してみてはいかがでしょうか。
「将来いくらになる?」などを資産することができます。
例えば、月に1万円ずつ貯金箱に入れて、20年後には
1万円×12ヶ月=12万円
12万円×20年=240万円 です。
それを、月に1万円ずつ、年利5%成長する投資信託に投資したと仮定して、20年後を試算します。
将来の運用資産額は 411万円 になりました。
貯金箱に入れるのと銀行に預けるのでは大きな違いはない時代ですので、それを投資していくことで大きな差になることが伝わるでしょうか。
まとめ
生活にかかる費用や、数年以内に使う予定のあるお金を投資にまわしてはいけません。ただ、単純に貯金箱に入れているお金や、ただ銀行に預けているお金があるのであれば、投資することを検討する価値はあると思います。
投資はやったことがない、という方も、まずはネットの証券会社に口座を開設して、自分なりの勉強を始めてみたり、月に数千円でも良いから実際の投資をやってみるなど、最初の一歩を踏み出しても良いかと思います。
この記事が、新しいことに踏み出す後押しになるとうれしいです。