知っておきたい投資初心者向け基礎知識|投資信託の分配金

知っておきたい投資初心者向け基礎知識|投資信託の分配金 投資などお金のこと

このブログでは、シンママさんやひとり親家庭の方が長期的な資産形成を目指す場合の、投資信託を使ったインデックス投資などについてもご紹介しています。

証券会社のサイトで「投資信託」の中で検索するとたくさんの金融商品が表示されますが、それらがどう違って、どれを選べば良いのかはなかなか難しいところ…。

新NISAで「オルカン」や「S&P500」という言葉が一般的になった背景にも、「選ぶの難しくてわからないから人気のあるやつを選んだら良いんでしょ」的な思考があるのでは…と個人的には思っています。

私自身もいくつか投資信託や個別株を保有していますが、分配金が出るタイプの投資信託は、最近試しに少し購入してみた程度で、あまりなじみがありません。

将来的には分配金のある投資信託の比率を増やして資産形成に取り入れていきたいと考えていますので、そんな未来に向けて情報を整理しておきたいと思います。

投資信託の分配金って何?

投資信託の分配金とは、投資信託が運用する資産から得られた利益を、投資家に還元するお金のことです。

具体的には、投資信託が保有する株式や債券から得られる利息や配当金、あるいは資産の売却によって得られた利益(キャピタルゲイン)を元に、投資信託側から、投資信託を保有するひとに対して、分配金が支払われます。

投資信託は、たくさんの投資家からお金を集め、その資金を専門の運用会社が運用する仕組みです。株式や債券、不動産など、さまざまな資産に分散投資を行うことでリスクを減らしながら、利益を追求していきます。

私たちは投資信託を買っていますが、投資信託側は国単位だったり指標に基づいた複数の企業の株などを買って運用しています。その運用でプラスが出た場合に、それを投資家(投資信託を買って保有しているひとたち)に還元するようなイメージです。

分配金の種類

利息収入 債券などの金融商品から得られる利息。債権ベースの投資信託の場合。
配当金 株式を保有することで得られる企業からの配当金。株ベースの投資信託。
キャピタルゲイン 売買益のこと。資産を売却して得られる利益。

分配金の仕組み

投資信託は、得た利益を分配金として投資家に支払います。分配金は、通常、以下のようなタイミングで支払われます。なので、分配金ありの投資信託の場合には、名前に、下記のような言葉を含んでいたりします。

四半期ごと 年に4回、定期的に分配金を支払うタイプ。
年1回 年に1回、まとめて分配金を支払うタイプ。
再投資 分配金を出さずに、自動的に再投資されるタイプ。

最近、分配金を出すタイプの投資信託を少し紹介しましたが、下記の場合は「四半期決算型」「年4回決算型」と記載がある通り、年に4回分配金が出されます。

【関連リンク】分配金を出す投資信託の中で最近注目されているものについて記事にしています。それぞれ詳しく知りたい場合は下記のリンクからご覧くださいませ。

▶︎楽天SCHDとは? 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)の魅力と投資メリット

▶︎信託報酬0.055%! SBI-SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)とは?

分配金の受け取り方

現金受取 分配金を現金で受け取る方法。
再投資 分配金を再投資し、新たな口数を購入する方法。これにより、複利効果を得ることができます。

ただし、分配金が出る投資信託をNISAで購入していて、再投資した場合、NISAの枠を新たに消費しますので注意が必要です。

分配金が出るファンドの選び方

分配金を重視する場合、以下のポイントをチェックしてファンドを選ぶと良いでしょう。

分配金の履歴 過去の分配金実績を確認し、安定して分配金を支払っているファンドを選ぶと良いかと思います。もちろん、景気やファンドの成長率なども関連してきますのでそのあたりも見ておく必要があります。また、新しい投資信託の場合だと履歴がないので、もとにしている指標の内容を見てみることで参考にすることができます。
運用方針 ファンドの運用方針を理解し、どのような資産に投資しているのかを確認することが重要です。
手数料 投資信託には、販売手数料や信託報酬などがかかります。これらのコストも考慮に入れて、最終的なリターンを考えることが大切です。運用の利回りが信託報酬等のコストよりも大きければ結局はプラスになるのですが、長期投資の場合は特に、年間でかかる手数料などが響いてきますので、注意してみておいたり、定期的に見直してみると勉強になります。

個人的な失敗 投資信託の手数料の違い

個人的に、同じような条件だけど、違う投資信託を試しに購入して長期的にみてみたときに、10年後にふと気づいたら、プラスになっている金額が倍くらい違っていました…。

何が違うんだろうと見直してみたところ、手数料の差が大きく影響していることがわかり、プラス分が大きいほうだけに投資していたら数十万円プラスだったな…と後から思ったのでした…。

まとめ

分配金があるからといって、必ずしもその投資信託が良いとは限りません。分配金の金額や頻度だけでなく、当たり前ですが、ファンドの運用成績やリスクも考慮することが重要です。また、税制優遇や、課税される場合にはいくら手元に残るのかなども把握しておくと良いかと思います。

【関連リンク】税金についてはこちらも参考になるかと思います。
▶︎投資初心者向け金融課税の基礎知識|キャピタルゲインや配当金への影響

投資信託の分配金は、投資をしてているひとにとって魅力的な要素の一つですが、その仕組みや選び方を理解しておくことが重要です。NISAを利用することで得られるメリットを活かしつつ、デメリットもしっかり把握して、自分に合った投資戦略を考えたいですね。

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