現在40代後半になり、フルタイム勤務の会社員として働きながら3人の子育てをしている私ですが、離婚したのは40代のはじめでした。
離婚時のメンタルはぼろぼろで、ごはんを食べることもできずに、なんとかおかゆを食べても体が受け付けずに嘔吐と下痢が続き、日々どんどんやせていった時期がありました。
今では年々ちょっとずつ太っていて、毎年の健康診断のたびに体重を記録更新していてつらいな…と思っているくらいなのでもう忘れてしまいそうですが、このままでは命にかかわるからなんとか自分を持ち直さないといけないと、泣きながらがんばったのを覚えています。
3人の子供を持ちながら離婚したときのメンタルケアや、気持ちの持ち直し方、社会人復帰など、自分自身の生き方を振り返ってみようと思います。
自分の力ではどうすることもできないときの行動
自分の力では現状を良くする手立てが見つからず、現実として「離婚」「シングルマザー」というものを自分ごととして考えなくてはならないと自覚したときに、私がまずやったのは「相談する」ことと、「勉強する」ことでした。
自分ひとりでメンタルケアをすることが難しいと判断して、まず離婚経験者の友人数人に連絡してそれぞれに話を聞きました。この本が役立ったよとか、この勉強でポジティブになれたよ、と教えられたものはすべて目を通しました。
悩みすぎて頭がかたくなっていることを感じていましたし、人間は年齢とともに頑固になると思っていたので、弱っている頭で判断をするよりも、すすめられたものをとりあえず受け入れるほうが良いというのが私の考えです。
弱って頭が働かない中で、離婚時のメンタルケアを自分だけでするのは難しいと思いますので、信頼できる友達に何かを決めてもらったり意見をもらったりして、頼ることも必要なことだと思います。
これから金銭面でも厳しくなるかもしれないという状態でしたが、友人たちのアドバイスに従うかたちでいくつかのことを学ぶために数十万円のお金を使いました。
まず、自分を立て直すための講座に通うためにお金を使いました。女性のメンタルケアのコーチングのような講座に通い、ぐらぐらしていた自分の心の立て直しを行いました。
実際に離婚届を出すまでの間にやったほうが良いこと
40代での離婚は、人生の大きな転機となります。結婚前にある程度の社会経験はあるものの、専門学校卒の学歴しかない人間が、シングルマザーとして新たなスタートを切ることは、多くの不安や心の負担を伴います。
子供たちがいるので経済的な心配や将来への不安は大きかったのですが、離婚前に元パートナーといろいろな取り決めができたことはありがたかったと思います。
養育費や面会についての取り決めをして、法的な書面にまではしませんでしたが、思いつくすべての事項について確認し合意をとり、書面にまとめ2部プリントし、元パートナーと私でお互いに押印して残しました。
財産分与(私からみると慰謝料でしたが)をいただいて、万が一、元パートナーが再婚することになって養育費が払われなくなったとしても、少しでも支えになるようにしました。
そしてこの「離婚に向けた準備」「シングルマザーになる準備」という行動が、私をどんどん前向きにしていきました。
現実を受け入れて、もう後戻りはしないと自分で決めることができたので、それ以上迷うことはありませんでした。あとは自分にできる限りのことをするしかないという気持ちでした。
仕事面ではアルバイトを始め、数ヶ月後には週3の時短の派遣社員としての仕事につき、さらに数ヶ月後には派遣先から「週5にして時間も少し伸ばせないか」と要望をいただいて、少しずつ社会復帰していきました。
そして同じ時期に、Webサイト構築とSEOの講座に半年間参加して、ブログやアフィリエイトの勉強をしました。朝から夕方まで仕事をして、帰宅したら家のことをしつつ、子供たちが寝たあとに毎日勉強をする日々でした。
今思い返してもよくがんばっていたなと思います。
勉強したことを無駄なく活かしてキャリアップ
アルバイトのときも派遣のときも、新しく学ぶことに対して、できる限り素直に真面目に取り組むようにしてきました。
そして、学んだことは無駄なく次につなげるために、「これを学んだことでこんなことができた」ということを自分の業務の中で見つけていくようにしました。
一見無駄に見える単純作業であっても「これをやることで私にはひとつひとつのことを根気良く続けられる持続力がつく」と思うようにして、苦手な作業であっても「それをやることで自分が何を得るのか」をいつも考えていました。
その考え方は、あとに派遣社員から正社員になり、転職活動をする際の職務経歴書を書くときに大いに役立ちました。最終的に転職先が決まったときはヘッドハンティングの会社が間に入ってくれたのですが、職務経歴書がとても良いとほめていただきました。シングルマザーになったことも含めて私の経験であり、私をつくっている要素です。
キャリアップが成功し、より良い会社に転職もできたおかげで、収入が安定してさらに仕事が楽しめるようになり、休みもとりやすくなったので、子育てとの両立もしやすくなりました。
離婚時の自分に向けたメンタルケア
ここまでの話を読み返すと、すごく順風満帆に聞こえますが、当時はすごく大変だったし、もっと必死で、つらくて、メンタルはぼろぼろで夜中にひとりで泣いている日もありました。
離婚だけでもつらいのに、社会復帰の過程でつらく当たってくる相手がいるときには、つらい気持ちの自分自身に焦点を当てるのではなく、相手の要望や言い分に注目して、要望を理解するように努めてきました。
自分はつらくなったら泣けば良いし、友達に弱音を吐いても良いと思っています。それでまたがんばれば良い。自分のつらさを子供たちに向けないように、もし子供たちにイライラが出てしまったときには、その状態は長く続けてはいけないものなので、やり方を変えることを検討しました。
最近は本当に仕事が楽しくて、勉強もできて幸せだと思っていますが、時々、つらかったときのことが思い出されて涙が出ることがあります。
そういうときはメンタルが少し弱ってきているのだと思いますので、深呼吸したり体をゆるめるようにしています。忙しいと自分が見えなくなってくるので、時々はマインドフルネスのような感じで、その瞬間の自分に集中してみることも必要です。
同じような境遇の方に、少しでも役立つ部分があると良いなと思っています。
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