人生100年時代を生き抜くために知っておきたい心と経済の新ルール

人生100年時代を生き抜くために知っておきたい心と経済の新ルール その他

変わる時代、求められる新しい生き方

人生100年時代という言葉を耳にすることが増えました。このフレーズは、2016年に発表された書籍LIFE SHIFT(ライフ・シフト)をきっかけに広まったもので、長寿化が進む現代において私たちの生き方や働き方が大きく変わる必要があることを示しています。

特に、子どもを育てながら未来を見据える立場にいる私たちにとって、「人生100年時代」は他人事ではありません。長い人生の中でどのように心豊かに、そして経済的にも安定した生活を築くのかが問われています。今回は、人生100年時代の特徴と、それに対応するための具体的なヒントをお届けします。

人生100年時代の背景と現状

1. 平均寿命の延び

厚生労働省によると、2022年の日本人の平均寿命は女性87.09歳、男性81.05歳。さらに、医療技術の進歩や生活習慣の改善により、寿命は今後も延びると予測されています。

  • 「健康寿命」との差:平均寿命が延びる一方、健康で自立した生活ができる「健康寿命」は男女ともに約10年短いと言われています。

2. 働く期間が延びる社会

人生100年時代では、60歳で定年退職し、その後の人生を年金だけで賄うという従来のモデルが通用しにくくなっています。内閣府のデータでは、高齢者の労働参加率は年々増加しており、65歳以上の就業率は2022年時点で男性32.5%、女性20.7%に達しています。

3. 資産寿命の課題

長寿化に伴い、「お金をいかに長く持たせるか」が大きな課題になっています。金融庁の報告書では、「老後30年間で2000万円不足する」という試算が話題となりました。これは、退職後に毎月約5万円の赤字が発生することを前提とした数字です。

インフレが進めばお金の価値が下がりますので、私たちが年老いた未来では、老後30年で不足する費用が2000万円では足りなくなる可能性が高いです。

ここ数年で私がやっているのは、月に1度、すべての口座の資産を確認して、全体でどれくらいあって、増えているのか減っているのかを確認しています。

また、投資している部分がどうなっているのかについても同じタイミングで確認し、投資している金融商品の中で見直すべきものがないかを検討しています。

体が元気で楽しく仕事ができるうちは良いですが、年を経て、いつか体が今のように動かせなくなるときがやってきます。その時になって経済的な安定がなくなっていたとしたら、いったいどうしたら良いのでしょうか。

長く生きることが前提になりつつある現代、100歳まで生きることを前提とした資産形成を考えていくことが当たり前になってきています。

人生100年時代の課題とは?

人生100年時代には、従来のライフスタイルを見直す必要があります。以下の3つの課題が特に重要です。

1. 長い老後をどう生きるか

退職後の期間が長くなることで、次のような問題が浮かび上がります。

  • 生活費の確保
  • 趣味や人間関係を通じた社会参加の機会
  • 健康問題と医療費

2. キャリアの再設計

人生100年時代では、一度のキャリアで生涯を乗り切るのは難しいとされています。これにより、以下が求められます。

  • 新しいスキルの習得
  • 途中でのキャリアチェンジや副業の活用

昔であれば、定年後は悠々自適に過ごせるというイメージがありましたが、今、社会を見回すと、60代や70代でも働いている方が本当に増えました。

私自身は40代ですが、自分が60歳になったときに強みとなるスキルを持っていられるようにしたいと思うと、新しいことを学ぶことに前向きになれます。

ひとつの会社でずっと働いて…というのは素敵なことだと思いますが、いくつかの会社を経験して、良い点や悪い点を見極め、社会の中で必要なスキルはなんなのかを考えていく経験も良いと思います。

ポータブルスキルを増やして、どこに行ってもやっていける自分になれれば、年をとることへの不安を減らせるのではないかと思います。

3. 心の安定を保つ方法

長寿化により、これまで想像以上に多くの変化や困難に直面する可能性があります。そのため、以下のような心のケアが必要です。

  • 自分の価値観や生きがいの再確認
  • ストレスをコントロールする方法の習得

年齢とともに考え方が変わるのと同じに、ストレスを感じる部分も少しずつ変化していきます。自分は何が好きで、何が許せないのか、自分自身についてしっかりと考える機会を持つことも大切です。

人生100年時代を心豊かに生きるヒント

人生100年時代を充実させるために、具体的な取り組みをご紹介します。

1. 自己投資を惜しまない

長寿化に伴い、一生を通じて学び続ける「リカレント教育」が重要視されています。

  • 学び直しのメリット:新しいスキルを習得することで、働ける期間を延ばし、収入源を多様化できます。
  • 具体例:オンライン講座や資格取得、職業訓練校の利用。

まずは興味があることについて調べてみることから始めると良いかもしれません。自分が興味を持っていることであれば前向きに行動できますし、楽しめます。

そして調べていくうちに、新しい情報との出会いや発見があり、そこからさらに興味を持つことが見つけられたりします。

2. 健康を資産として捉える

健康は最大の資産です。健康寿命を延ばすための投資は、将来的な医療費の削減にもつながります。

  • 毎日の習慣改善:運動、バランスの取れた食事、定期的な健康診断。
  • メンタルヘルスケア:ヨガや瞑想、カウンセリングを活用するのも有効です。

個人的に、健康面はすごく課題だなと思っています。

今現在特に病気もなく元気でいるものの、年々代謝が落ちて、体重が少しずつ増えてきました。このままではいけないと思いつつなかなか行動には移せなかったり…。

歩く歩数に気をつけてみたりはしていますが、もっと具体的に運動をすることが必要だなと感じています。

健康で生き生きと暮らしていけるよう、少しでも早く運動習慣をつくって、継続していかなくてはと焦っているところです…。

3. 資産運用を始める

長い老後を見据え、資産をただ貯めるだけでなく、運用することも必要です。

  • 初心者向けの投資:新NISAやiDeCoなど、少額から始められる制度を活用しましょう。
  • リスクとリターンのバランス:リスクを抑えたインデックスファンドなどが適しています。

私自身は20代から投資をしているので、損や失敗もしていますが、恐れはなくなってきたなと思います。それでも昨年まで現金比率が高い状態だったので、見直して、自分の資産を市場にさらす割合を増やしました。

自分はどれくらいのリスクを許容するのかを考えながら、できるだけ長期で投資していられるようにと考えたからです。

40代や50代から投資を始めるのでは遅いと思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。100年時代の人生では、60歳だとしてもあと40年もあるのです。

長期投資は10年だとマイナスになる可能性もありますが、15年以上であればほぼ確実にプラスになるということはデータで立証されています。

4. 人とのつながりを大切にする

孤立を防ぎ、心豊かな生活を送るためには、人とのつながりが欠かせません。

  • 地域コミュニティへの参加:ボランティアや趣味のサークルを活用。
  • 家族や友人との交流:定期的に連絡を取り合い、支え合う関係を築きましょう。

私自身は人付き合いはあまり得意ではありませんが、時間の流れがだんだん早くなっていくように感じていますので、少し気を抜くと疎遠になってしまう友人もいます。

あとになって後悔しないよう、時々でも連絡して、元気な姿を見にいったり、近況について話したりする時間を持つようにしています。

実際の生活での工夫例

1. 家計の見直し

家計簿アプリを使って支出を可視化し、節約できるポイントを探ります。固定費の削減(保険や通信費の見直し)も効果的です。

2. 副業やスモールビジネスの挑戦

時間や場所に縛られない仕事を探してみるのもおすすめです。たとえば、ネットショップやフリーランスの仕事は、柔軟な働き方が可能です。

好きなことや得意なことを活かして仕事につなげるような行動を起こしてみるのも良いのではないでしょうか。

3. 心のゆとりを保つ時間を作る

週に1回でも、自分だけのための時間を設けることで、心身のリフレッシュにつながります。好きな本を読む、散歩をするなど、シンプルな方法が効果的です。

何をするでもなく、休みをとって、自分のために時間を使うだけでも良いと思います。

ただリラックスしてお茶を飲むなど自分を大切にする時間にしても良いですし、マッサージやリラクゼーションなど自分メンテナンスの時間にしても良いです。

まとめ 人生100年時代を楽しむために

人生100年時代は、不安要素も多い一方で、これまで以上に多様な生き方が可能になる時代でもあります。長い人生を充実させるためには、自己投資や健康管理、資産運用といった準備を早めに始めることが大切です。

また、経済的な安定だけでなく、自分らしく生きるための心の豊かさも欠かせません。今回ご紹介したようなヒントを日常生活に取り入れ、豊かな気持ちで100歳を迎えられるよう努力していければと思います。

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